【軒天を木目調に】5つのデメリット・後悔を確認│費用や素材選びなど、対策も解説
外壁から突き出た屋根の裏側である軒天、天然木や専用のシートを利用して木目にすることが人気を集めています。
一方で採用した方の中には、デメリットや後悔を感じる方もいるようです。
そこで本記事では、軒天に木目を採用した場合のメリット・デメリットや対策、費用など気になるポイントをまとめて解説します。
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木目調の軒天とは?
はじめに、木目調の軒天とは、建物のどういった箇所や役割を指すのか確認しましょう。
軒天の役割を確認
軒天とは、外壁から突き出た部分など、主に屋根の裏側に設けられる天井部分を指します。
見た目のデザインだけでなく、家を守るために次のような役割を果たしています。
- 雨風対策:外壁への吹き込みを軽減する
- 延焼防止:隣家からの火が屋根裏へ回り込むことを防ぐ
- 換気機能:屋根裏の湿気を逃がし、劣化を防ぐ
木目調の軒天が人気の理由
軒天の仕上げに木目調を選ぶ方が増えているのは、見た目と機能の両立に魅力があるためです。
次の要素のように、住宅の印象を大きく左右します。
- 高級感のあるデザイン:外観に温もりや上質感を演出
- 外壁や玄関との調和:木目のラインで統一感を持たせやすい
- 経年変化の楽しみ:天然木ならではの風合いが深まる
- 豊富な選択肢:シート材や窯業系などメンテナンス性に優れた素材も選べる
▶︎関連コラム:外観をおしゃれに見せる軒天デザイン|デザインのコツと注意点
軒天を木目にするメリット
【事例詳細】H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)
軒天を木目に仕上げることで、外観の印象は大きく変わります。採用する理由として、次のようなメリットが挙げられます。
- 高級感を感じる外観デザインになる
- 木目の壁など合わせて統一感を演出できる
- 天然木ならではの経年変化を楽しめる
- シートや化粧材で気軽に導入できる
中でも特筆すべきは、デザイン面での効果です。
木目調の軒天は、外観に温かみと上質感を与え、落ち着いた雰囲気を演出します。
外壁や玄関ドアと色味を揃えることで建物全体に統一感が生まれ、シンプルな外観でもワンランク上の仕上がりに。
さらに天然木を用いれば、経年とともに深みを増す独特の風合いが、住まいの魅力をより一層引き立てます。
▶︎関連コラム:高級感のある家の外観、実現する7つの方法解説│おしゃれな注文住宅5つの事例も紹介
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軒天を木目調にして感じるデメリットや後悔5選
木目調の軒天はおしゃれさや高級感が魅力ですが、実際に採用した方からはデメリットや後悔の声が上がることもあるようです。
代表的な5つの例を確認しておきましょう。
- 紫外線や風雨による色褪せや劣化が気になる
- 定期的な再塗装などメンテナンスが必要になる
- 一般的な軒天より施工費用が高くなる
- 火災や延焼の可能性が高まる
- シートやプリント系の木目で安っぽく見えることがある
紫外線や風雨による色褪せや劣化が気になる
木目調の軒天は、外部に露出するため紫外線や風雨の影響を受けやすく、色あせや劣化が目立つことがあります。
特に南面や西面など日差しが強い部分では、木目の美しさが損なわれた場合に後悔につながります。
定期的な再塗装などメンテナンスが必要になる
天然木や一部の木目調シートは、防水性や耐久性を維持するために定期的な塗装やメンテナンスが欠かせません。
放置すると反りやカビ、シミが出る可能性があり、補修費用が膨らむことも。
維持管理の負担が大きいと感じるケースがあります。
一般的な軒天より施工費用が高くなる
白系のシンプルな軒天材と比べると、木目調は材料費・施工費が高めになる傾向があります。
特に天然木や質感にこだわった製品は単価が上がりやすく、全体の建築費用に影響することがあります。
火災や延焼の可能性が高まる
無垢材など可燃性の高い素材を使った木目調軒天は、火災時に燃え広がるリスクがあります。延焼防止の観点から、防火地域や準防火地域では使用制限を受ける場合も。
素材の選び方によっては、法律上の制約や安全面での不安につながる点がデメリットです。
シートやプリント系の木目で安っぽく見えることがある
価格を抑えられるシート貼りやプリント木目調は、近くで見ると本物の木材との差が分かりやすく、「安っぽい印象になった」と感じる声もあります。
外観のデザイン性を重視する方にとって、期待した高級感が得られないことが後悔の原因となります。
木目調の軒天の後悔を避ける、5つの対策を紹介
木目調の軒天は魅力的ですが、デメリットを理解し適切な対策を取ることで後悔を防げます。
ここでは5つの実践的な方法をご紹介します。
- 耐候性のある製品利用、直射日光を避ける対策
- 耐久性の高い仕上げ材の利用、適切なお手入れ
- シートなどの活用、利用面積の限定、費用の把握
- 不燃認定を受けた製品の利用、隣家との距離を取る
- 質感がリアルな製品を選ぶ、自然な木目の見え方を工夫
耐候性のある製品利用、直射日光を避ける対策
紫外線や雨風による色あせを防ぐには、適切な耐候性塗料を塗布することが効果的です。
UVカット機能を持つ塗料を選べば表面をしっかり保護でき、また耐久性の高い塗料の利用で長期的に木目の美しさを維持できます。
さらに、軒の出を深くする設計や南面・西面で直射日光を避ける工夫を取り入れることで劣化を大きく抑えられ、色褪せによる後悔を防ぐことが可能になります。
▶︎関連コラム:手入れが大変で後悔?無垢材の家のデメリットと解決策まとめ|納得のいく新築住宅に
耐久性の高い仕上げ材の利用、適切なお手入れ
木目調の軒天を長持ちさせるには、初期段階で耐久性の高い仕上げ材を選ぶことが重要です。
たとえば同じ天然木でも、木材によって風雨に対する耐久性は変わりますので、お手入れのことが気になる場合は、「ハードウッド」と呼ばれる耐久性の高い木材を選択することも検討しましょう。
また、定期的に清掃するとともに、塗料の効果が落ちるタイミングで再塗装するなど、適切なお手入れをすることも重要です。
シートなどの活用、利用面積の限定、費用の把握
費用を抑えるためには、天然木だけでなくシートや化粧材を活用することも効果的です。
近年は質感の高いプリント技術により、本物に近い木目を再現できる製品も増えています。
また、家全体ではなく玄関周りやバルコニー下など、見せ場となる部分に限定して木目調を採用すれば、コストを抑えつつデザイン性を高められます。
事前に単価を把握し、予算と照らし合わせて採用範囲を決めましょう。
不燃認定を受けた製品の利用、隣家との距離を取る
防火地域など火災リスクのある地域で家を建てる場合は、不燃認定を受けた窯業系の軒天やアルミ製の木目調軒天、または耐火性のある木材を選びましょう。
こうした建材は建築基準法にも適合しており、防火地域や準防火地域でも安心して使えます。
さらに、設計段階で隣家との距離を十分に取り、延焼の危険を減らすことも重要です。
木目調の見た目を楽しみながらも安全性を確保する工夫を取り入れることで、長期にわたり安心できる住まいを実現できます。
質感がリアルな製品を選ぶ、自然な木目の見え方を工夫
木目調シートなどを使用して安っぽく見えることを防ぐには、エンボス加工やマット仕上げなど質感がリアルな製品を選ぶことがポイントです。
外壁や屋根との色味を調整し、建物全体で調和を取ることで自然な印象になります。
施工業者にサンプルを確認しながら選定すれば、期待通りのデザインを実現しやすくなり、後悔を避けられます。
▶︎関連コラム:外観デザインがおしゃれな家を建てるコツ|東京千葉の注文住宅実例
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まとめ|木目調の天井はかしの木建設にお任せ
【事例詳細】E様邸(設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE(株))
木目調の軒天は外観に高級感や温かみを与える一方で、色あせやメンテナンス、費用といった注意点も存在します。
しかし、素材の選び方や適切な対策を行えば、後悔することなく美しい仕上がりを長く楽しめます。
かしの木建設では、自然素材を活かしたデザイン住宅から、メンテナンス性を重視した木目調仕上げまで、理想に合わせたご提案が可能です。
千葉県や東京23区で木目調の外観デザインを取り入れた家づくりをご検討の方は、ぜひ「かしの木建設」にご相談ください。