間取りの考え方の基本|順番やコツまとめ

新築戸建の注文住宅だと、間取りを自由に決められるのがメリットです。

しかし「どうやって間取りを決めたらいいのか分からない…」という方は多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、住宅の間取りの考え方の基本についてまとめてご紹介します。

これから新築住宅をご計画されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

■間取りの考え方の順番を知る

ここでは、間取りを決めるための一般的な手順についてご紹介します。

間取り計画では、家族それぞれのライフスタイルに合ったプランを立てることが大切です。

間取りの手順を知ることで、失敗のない住宅計画に生かしましょう。

 

・①多層階か平屋か決める

多層階と平屋の住宅にはそれぞれ特徴やメリットがあります。

まず多層階の住宅は複数階層がある構造で、階段やエレベーターで各階にアクセスできるのが特徴です。小さな敷地に多くの居室を配置できるため、土地利用効率が高くなります。各階が独自のエリアで区切られているため、家族のメンバー同士のプライバシーが保ちやすいです。

一方で平屋は1階建ての住宅で、階段や段差がありません。すべての居室が同じ階に配置されることで、バリアフリーな間取りになります。各居室が同じ階にあるため、家族のコミュニケーションがしやすく、見守りも楽です。従来までは2階建て住宅が多かったものの、最近では暮らしやすい平屋の人気も高まっています。それぞれの違いを知り、ライフスタイルに合った方を選びましょう。

 

・②ゾーニングを決める

「ゾーニング」とは、住宅の間取りにおいて特定の活動や機能にスペースを割り当てることを指します。

例えばリビングルームはくつろぎや交流のために、寝室は休息のために、キッチンやランドリールームは家事のためにゾーニングされます。

家族構成やライフスタイルに合わせて間取りを調整することができ、住宅全体がより機能的で使いやすくなります。

これにより生活の効率性や快適性を向上させるだけでなく、家の機能的な使い方を最適化するのに役立ちます。

・③動線計画を決める

動線計画とは、住宅内での移動やアクセスのしやすさを考慮したデザインを指します。良好な動線計画があると、住宅全体が使いやすくなり、快適で効率的な生活が可能となります。

具体的には「家事動線・生活動線・来客動線」といったポイントを重視します。動線が良好であれば、住宅内での移動がストレスなく行え、住む人々の快適性が向上します。例えば、主要な家事動線には不要な障害物がないように配置することが重要です。水回りを1箇所に集約しておけば、「洗濯を干すついでにお風呂掃除をする」といった動作が楽になり、家事の効率化が図れるでしょう。

 

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■住宅間取り計画のコツ

ここでは、住宅の間取りを決める具体的なコツをご紹介します。

具体的な方法を知ることで、間取り計画に生かしてみましょう。

 

・水回りをまとめる

水回りとは、キッチン、洗面脱衣室、浴室、トイレといった水を扱う場所のことを指します。水回りでは水道や配管設備を使用するため、基本的に1箇所にまとめて配置した方が効率の良い間取りとなります。

また家事の動作においても、水回りがまとまっていることで効率アップに繋がります。「子どもがトイレで失敗した洗濯物を、すぐにランドリールームで洗う」、「調理中の空き時間を利用して、洗濯機を回す」といったことが可能です。

 

・収納スペースは広い方が良い

広い収納スペースは住宅の機能性と使いやすさを向上させるだけでなく、住まいのおしゃれ要素にも関係します。代表的な収納スペースとしては、下記が挙げられます。

  • シューズクローク
  • パントリー
  • ウォークインクローゼット
  • 洗面所の収納
  • ガレージや屋外の収納
  • 階段下のスペース

玄関にシューズクロークを設けることで靴やアウターなどを整理でき、室内を清潔に保つことができます。可動式のラックや引き出しを組み合わせて、靴の収納や整理がしやすいデザインを検討しましょう。

また、キッチンにパントリーを設ける方法も人気です。専用スペースがあることで、食品やキッチン用品を整理しやすくなります。可動棚や引き出し、ラベリングなどを活用して、使いやすい収納スペースにカスタマイズできます。

 

・可変性のある間取りが人気

可変性のある間取りのメリットは、家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応できることです。将来的な変化に備え、間取りを調整できる柔軟性を持たせることで、住宅がより長く快適で適応力のある場所となります。

例えば、子供が成長するにつれて部屋の使い方を変えたり、親が同居するような場合にも対応可能です。また仕事や趣味、ライフスタイルの変化に伴い、特定のスペースを異なる用途に利用する必要が出てくることがあります。可変性のある間取りは、これらの変化に迅速かつ簡単に対応できます。

 

■間取りの考え方で気になるポイント

ここでは、間取りを考える上で気になりやすいポイントについてまとめてご紹介します。

頭に入れておくと間取り計画が立てやすくなるので、ぜひチェックしておきましょう。

 

・「風水」は重要?

風水は中国の伝統的な教えに基づく考え方で、環境の気やエネルギーが人々の生活に影響を与えるという知恵が受け継がれています。

風水では、特定の方位が幸福や繁栄をもたらすと信じられています。例えば南向きの家は陽気で明るく、ポジティブなエネルギーを呼び込むと考えられています。風水においては、吉方位を活かした配置が開運に繋がります。

ただし風水は個人や文化によって異なる解釈が存在し、科学的な裏付けが不足しているため、信じるかどうかは個人の自由です。風水を取り入れる際には、自分の価値観や好みと結びつけながら、家の居心地の良さを重視することが大切です。

 

・リフォームしやすい間取りとは?

リフォームしやすい間取りを考える際には、変更がしやすく、柔軟性があり、かつ予算に優れたプランを検討することが重要です。主なポイントは、下記のようになります。

  • 非構造壁の配置
  • 水回りの集中配置
  • 可動式の仕切りや家具
  • 予備配線や配管

非構造壁は建物の構造に関与しないため、比較的簡単に取り壊すことが可能です。そのため適切な位置に配置しておけば、間取りの変更やリフォームがしやすくなります。開放的な間取りを考え、必要に応じて壁を移動しやすいように設計します。

またキッチンやバスルームなどの水回りを集中配置することで、リフォームの際に特定のエリアだけを変更しやすくなります。水回りがまとまっていると、配管や設備の変更がしやすくなります。

 

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■まとめ|間取りにこだわって便利な暮らしに

 

間取りの計画は夢が広がって楽しいものですが、同時にお悩みが発生しやすいポイントでもあります。

そのため新築住宅計画の際には、ぜひ専門家と一緒にプランを立てるのがおすすめです。

間取りにこだわることで、後悔のない住まいを実現しましょう。

 

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かしの木建設株式会社

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かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
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千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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