ルーフバルコニーで後悔しやすいポイントと解決法|メリットまとめ

ルーフバルコニー

ルーフバルコニーは、広々とした屋外空間として人気があります。

最近ではアウトドアリビングの流行で注目されていますが、「ルーフバルコニーを作って後悔した…」という声も聞かれます。

そこで本記事では、ルーフバルコニーで後悔しやすい失敗ポイントと対策についてご紹介します。

これから新築計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

■ルーフバルコニーとは

 

ルーフバルコニーとは、建物の屋上部分を利用して設けられたバルコニーのことです。

広々とした空間のため、景色や眺めを楽しんだりリラックスしたりといった時間を過ごせるスペースとなります。

一般的には鉄筋コンクリート造で採用されることが多いですが、木造住宅でもルーフバルコニーにすることは可能です。

特に都心部の住宅など、敷地面積がコンパクトで庭のスペースが取れない場合におすすめの手法となります。

 

■ルーフバルコニーの後悔と解決策

デメリット

ここでは、ルーフバルコニーで後悔しやすいポイントと解決策についてご紹介します。

住まいは一生に一度の買い物なので、できるだけ失敗しない計画にしましょう。

 

・メンテナンスの手間や費用が掛かる

 

ルーフバルコニーは屋上に位置するため、雨や風にさらされやすく、適切な防水処理がされていないと漏水のリスクが高まります。

防水層の劣化や損傷が発生すると、修復や交換が必要になってしまいます。

また落ち葉やほこり、汚れもたまりやすいので、清掃作業により手間が掛かる場合があります。

十分な手入れを怠ると、逆に後でさらに高い費用が掛かってしまうこともあるでしょう。

 

【解決策】防水処理をしっかり行う

 

ルーフバルコニーを長持ちさせるためには、防水処理が非常に重要です。

適切な防水材や防水処理を行うことで、建物の保護やメンテナンスコストの削減が期待できます。

ルーフバルコニーの防水処理は、建物の屋上部分を雨水やその他の外部要因から保護するための重要な作業です。

具体的には、「下地処理、プライマーの塗布、ウレタン塗膜防水材の塗布、トップコート」といった手順で処理します。

建物の特性や使用状況に応じて、適切な防水材を選択します。

防水処理は専門的な作業であり、建築や防水工事の専門家に依頼するのが一般的です。

適切な素材の選択と正確な施工が必要であり、建物の耐久性や保護に大きく影響します。

 

・近隣に気を遣ってしまう

 

ルーフバルコニーは建物の屋上にあるので、周囲の住民や通行人から見られやすい環境です。

そのため周囲の視線が気になり、ストレスになってしまうことがあります。

また逆に、ルーフバルコニーでの集まりや活動は、近隣住民に騒音や振動の影響を与える可能性もあります。

特に夜間や早朝には、音楽を流したり話し声が響いたりすることで迷惑になってしまいます。

 

【解決策】フェンスやルーバーで囲む

 

ルーフバルコニーにフェンスやルーバーを設置することで、周囲の視線からプライバシーを守りやすくなります。

これにより屋上でリラックスしたり時間を過ごしたりする際に、近隣からの視線を気にする必要が減ります。

外壁の素材にあったタイプを選べば、美観を損なうことなく周囲に配慮できます。

さらにフェンスやルーバーは、周囲に響く騒音や振動をある程度吸収したり、軽減したりする効果もあります。

こういった工夫をすることで、周囲の住民に与える影響を最小限に抑えられます。

 

・洗濯物干しに上がるのが大変

 

新築当時は「日当たりの良いルーフバルコニーで洗濯物を干したい」と考える方は多いです。

しかしルーフバルコニーは屋上にあるため、一般的なバルコニーよりもアクセスが制限されてしまうのがデメリットです。

そのため重たい洗濯物を持って上がるのが面倒で、結局使わなくなってしまうこともあります。

 

また屋上に位置することから、風や気象条件の影響を受けやすいです。

風が強い場合も、洗濯物が飛ばされたり下に落ちたりすることがあります。

雨や雪が突然降り出す可能性もあるため、天候を確認しながら洗濯物を干す必要があります。

 

【解決策】洗濯動線を考慮した間取りにする

 

洗濯動線とは、「洗う→干す→取り込む→畳む」といった洗濯に関する家事の一連の経路のことを指します。

ルーフバルコニーを洗濯動線に取り入れることで、洗濯物を運ぶためのアクセスが簡便になります。

具体的には、ランドリールームを最上階に設置したり、家にホームエレベーターを設置したりするのがおすすめです。

洗濯物を干す場所が屋上にあることで洗濯機から直接運ぶことができ、他の部屋を通る手間が省けます。

 

・使える期間が短い

 

ルーフバルコニーには屋根が無く、季節や気候条件に大きく左右されます。

特に寒冷な地域では、冬季になると利用が制限されます。極端な気温や積雪などの条件下では、屋上のバルコニーは使用が困難なことが多いです。

そのため地域の気候や季節変動を考慮して、ルーフバルコニーの設計や利用計画を行うことが重要です。

季節や天候に左右されないように、屋上スペースのデザインや利用方法を工夫することも考慮が求められます。

 

【解決策】インナーバルコニーにするのもおすすめ

 

ルーフバルコニーとインナーバルコニー、どちらがより使いやすいかは、多くの要因によって異なります。

しかしインナーバルコニーには屋根があるため、屋外よりもアクセスが容易で気候や季節の影響を受けにくいです。

雨が降っていても影響がすくないことから、一年中利用できるケースが多いです。

どちらが使いやすいかは、個々の好みや生活スタイル、住んでいる場所の気候条件などによって異なります。

例えば四季のはっきりした気候の地域では、屋内のインナーバルコニーの方が一年を通して使いやすいかもしれません。

一方で景色や屋外の開放感を重視する場合には、ルーフバルコニーが好まれることもあります。

両方の利点を考慮し、イフスタイルや好みに合った方を選びましょう。

 

■ルーフバルコニーのメリット

ルーフバルコニー

 

ルーフバルコニーのメリットをまとめると、下記の点が挙げられます。

  • アウトドアリビングに使える
  • ペットや子どもの遊び場になる
  • 家庭菜園を楽しめる

 

ルーフバルコニーがあることで、屋外の開放的な空間を利用して外でのくつろぎやエンターテイメントを楽しめます。

家具を配置してリラックスしたり、食事を楽しんだりするスペースとして利用するのが人気です。

また半屋外の空間として、ペットや子供たちが遊びやすい場所になります。

コンテナガーデニングや小規模な家庭菜園を楽しむのもおすすめで、野菜やハーブ、花などを栽培するのに適した場所です。

 

【関連ページ】中庭のある間取りの種類と魅力|実際の建築事例も

 

■まとめ

ルーフバルコニーにはデメリットがあるものの、メリットも多いです。

広々とした空間で過ごす時間は気分が良く、おうち時間を快適にしてくれるでしょう。

本記事でご紹介した対策を参考に、ぜひ計画してみてはいかがでしょうか?

 

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かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
本コラムのコーナーでは、住まい手に役立つ家づくりの情報を発信しています。

【資格・許可】
千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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