建築家とつくる理想のリビング|おしゃれで快適な空間をつくるための6つのコツ
家族が集まるリビングは、家の中でも特別な場所です。
一日の疲れを癒したり、大切な家族との時間を過ごしたり、時にはお客様を迎えたりします。 だからこそ、「おしゃれで居心地がいいリビングにしたい」と考える方は多くいらっしゃいます。
どのようにすれば理想の空間を実現できるのか、具体的なイメージが思い浮かばない場合や、「センスがないから」と諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、どのようなリビングでも「居心地がよく、機能的で、そしておしゃれな空間」を叶えるための具体的なヒントを、わかりやすくお伝えします。
工夫①「理想の過ごし方」を想像する|おしゃれなリビングの第一歩
理想のリビングづくりを始めるにあたり、最初にすべきことは、その空間でどのような時間を過ごしたいかを具体的に想像することです。
日々の暮らしの中でリビングをどのように使い、どのような気分で過ごしたいか、順序立ててじっくり考えてみましょう。
リビングで何をしたいか
リビングでの過ごし方は、家族構成やライフスタイルによって様々です。
例えば、以下のような使い方をイメージできます。
- 家族でくつろぐ:大きなソファで映画を観たり、読書をしたり、家族団らんの時間を過ごしたい。
- お子様の遊び場:お子様が安全に、のびのびと遊べるスペースを確保したい。おもちゃの収納もスムーズにしたい。
- 趣味を楽しむ:音楽を聴いたり、手芸をしたり、自分だけの時間をゆったりと過ごしたい。
- 仕事や勉強のスペース:リモートワークやお子様の学習スペースとして、集中できる環境が欲しい。
- お客様をもてなす:来客時に開放的で快適な空間を提供したい。
誰と過ごしたいか
リビングは、ご家族が過ごす場所であると同時に、時には友人や親戚を招く場所にもなります。
- 夫婦二人で落ち着いた時間を過ごしたい。
- 子どもたちと一緒に賑やかに過ごしたい。
- 一人で静かにリラックスしたい。
- 大人数でパーティーを楽しみたい。
リビングではどんな雰囲気で過ごしたいか
リビング空間の雰囲気は、心に大きな影響を与えます。どのような空間で過ごしたいか、具体的な言葉で表現してみましょう。
- 明るく開放的な雰囲気で、自然光をたっぷり取り入れたい。
- 木のぬくもりを感じる、暖かく落ち着いた雰囲気にしたい。
- 洗練されたモダンな空間で、非日常感を味わいたい。
- 家族が笑顔になれる、アットホームな雰囲気にしたい。
お伝えしたような「理想の過ごし方」を明確にすることで、リビングの広さ、家具の配置、照明計画、そして全体のデザインの方向性が見えてきます。
漠然としたイメージを具体的な言葉にすることで、理想の空間を形にするための重要な一歩となるのです。
工夫②「おしゃれ」の土台、テイスト決め|好みのスタイルを見つけよう
理想の過ごし方を想像した次は、リビング全体のテイストを決めていきましょう。
テイストを定めることで、家具やインテリア小物の選び方、色の組み合わせなど、空間全体に統一感が生まれ、「おしゃれ」なリビングの土台が出来上がります。
代表的なリビングのテイスト例と特徴
様々なインテリアスタイルの中から、ご家族の好みに合うテイストを見つけてみましょう。いくつかの代表的なテイストをご紹介します。
ナチュラル・シンプル
木や天然素材のぬくもりを活かした、優しく居心地のいい空間です。
飾りすぎないシンプルなデザインと、自然素材の質感が特徴で、どんなインテリア小物も馴染みやすいのが魅力です。
モダン
直線的なデザインやモノトーン、無機質な素材を基調とした、洗練された都会的なスタイルです。
シンプルでありながらも、個性的で存在感のある家具やアートを取り入れることで、高級感のある空間を演出します。
北欧
あたたかみのある木製家具と、明るい色使いのファブリックが特徴です。
機能的でありながらも、曲線を用いたり、かわいらしいデザインを取り入れたりすることで、居心地の良い空間をつくり出します。長く愛されるデザインが多いのも魅力です。
和モダン
日本の伝統的な和の要素と、現代的なデザインを融合させたスタイルです。
障子や格子のデザイン、畳や無垢材など和の素材を活かしつつ、モダンな家具や照明を組み合わせることで、落ち着きと懐かしさ、そして新しさが共存する空間が生まれます。
旅館のような落ち着いた雰囲気を求める方におすすめです。
ジャパンディ
日本の「わびさび」の精神と、北欧のあたたかく心地よい暮らしの考え方を融合させた、シンプルかつミニマルなスタイルです。
和モダンが伝統的な和の要素を強く打ち出すのに対し、ジャパンディはより洗練されたミニマリズムと機能性を重視します。
無駄をそぎ落とした空間に、自然素材の家具や落ち着いた色合いのファブリック、そして厳選されたグリーンを配置し、静かで調和のとれた美しさを追求します。
「落ち着くリビング」でありながら、モダンで洗練された印象も求める方にぴったりです。
▶︎関連コラム:「ジャパンディスタイル」が流行!和風×北欧でおしゃれな間取り
その他のスタイル
リゾートのような非日常感を味わえる「アジアンリゾート」、海を感じさせる「西海岸スタイル」、使い込まれた風合いが魅力の「ヴィンテージスタイル」など、多種多様なテーマがあります。
テイストを決める上でのポイント
ご家族全員で意見を出し合い、話し合いながらテイストを決めることが重要です。
全員が納得できるテイストを見つけることで、その後の家具選びやインテリアコーディネートもスムーズに進み、より愛着の持てるリビングになります。
具体的なイメージが湧かない場合は、インテリア雑誌やSNSなどで様々な実例を見てみるのもおすすめです。
かしの木建設では、様々な建築家が提案するデザインを、高い技術力で実現できますので、どのようなテイストでもご相談ください。
工夫③空間をおしゃれで広く見せる|狭いリビングにも有効
「リビングが狭いし、おしゃれにするのは難しい」と諦めていませんか?
限られた空間でも、ちょっとした工夫で開放感を演出し、おしゃれに見せることは十分に可能です。
視覚的な効果を上手に活用して、広々としたリビングを実現しましょう。
リビングにおける家具選びのポイント
空間を広く見せるためには、家具の選び方が非常に重要です。
ロースタイル家具の活用
背の低い家具を選ぶと、視線が奥まで通りやすくなり、空間に広がりを感じさせます。
ソファやテレビボード、ローテーブルなどをロースタイルで揃えると、部屋全体の圧迫感が軽減させることが可能です。
脚付き家具の選択
床面が見える脚付きの家具は、軽やかな印象を与え、空間に抜け感を演出します。
床を広く見せることで、実際の広さ以上にゆとりを感じられます。
多機能家具の活用
限られたスペースでは、複数の機能を兼ね備えた家具が役立ちます。
例えば、収納付きのソファや、伸縮・伸長式のテーブルなどは、省スペースでおしゃれさを保つ上で効果的です。
色使い(カラーコーディネート)の工夫
部屋の色使いも、空間の印象を大きく左右します。
ベースカラーは明るく
壁や床、天井といった空間の大部分を占めるベースカラーは、明るい色を選ぶのがおすすめです。
白やアイボリー、明るいグレーなどは光を反射しやすく、部屋全体を明るく広々と見せる効果があります。
アクセントカラーで奥行き
ベースカラーを明るく保ちつつ、クッションや小物などで落ち着いたトーンのアクセントカラーを加えることで、空間に奥行きとリズムが生まれます。
視線の抜けをつくるレイアウトでより広いリビングに
家具の配置を工夫することで、空間の広がりを演出できます。
直線的な配置で動線を確保
家具を壁に沿って直線的に配置すると、リビングの中央にゆとりのある空間が生まれ、スムーズな動線が確保できます。
動線が確保されていると、部屋がすっきりと整頓されているように見え、広々とした印象を与えるのに効果的です。
余白の重要性
おしゃれなリビングは、物を詰め込みすぎないこともポイントです。空間に「余白」を作ることで、そこに視線が抜けて、開放感が生まれます。
壁面の一部をあえて飾らない、通路を広く取るなどの工夫を取り入れてみましょう。
工夫④リビングを彩る家具と照明|居心地を落ち着くおしゃれな空間にするコツ
リビングの主役となる家具と、空間の雰囲気を決定づける照明は、居心地のいい「落ち着くリビング」をつくる上で欠かせません。
それぞれの選び方や使い方を工夫すると、心から安らげる空間を演出できます。
ソファの選び方
リビングの中心となるソファは、くつろぎの質を大きく左右します。
素材、色、サイズ
家族のライフスタイルやリビングの広さに合わせて、素材(ファブリック、レザーなど)、色、サイズを選びましょう。
汚れに強い素材やカバーが洗えるタイプは、小さなお子様がいるご家庭にもおすすめです。
形状の選択
カウチソファで足を伸ばしてリラックスしたり、コーナーソファで家族がゆったりと座れるスペースを確保したりと、過ごし方に合わせた形状を考えましょう。
アームレスソファは視覚的に圧迫感が少なく、空間を広く見せる効果も期待できます。
テーブルの選び方
ソファの高さや部屋の広さとのバランスを考慮してテーブルを選ぶことがポイントです。
ソファとのバランスを考慮
ローテーブルを選ぶ際は、ソファに座ったときに使いやすい高さかどうかを確認します。見た目のバランスだけでなく、実用性も重要です。
素材と形状
木材のぬくもりを感じるもの、ガラスで軽やかさを出すものなど、リビング全体のテーマに合わせた素材を選びます。
丸いテーブルであれば、柔らかい印象を与えますし、角がないため、怪我のリスクのも軽減できるためお子様がいるご家庭にも適しています。
照明の重要性
照明は、単に部屋を明るくするだけでなく、リビング空間の雰囲気に大きく影響を与えます。
主照明と補助照明の組み合わせ
部屋全体を明るく照らす主照明(シーリングライトなど)だけでなく、空間に奥行きと表情を与える補助照明を組み合わせることで、より豊かな空間演出が可能です。
間接照明の活用
壁や天井を照らす間接照明は、直接光が目に入らないため、柔らかく落ち着いた雰囲気を生み出します。
フロアランプ、テーブルランプ、スタンドライトなどを複数配置し、必要な場所に必要な明るさをもたらすことで、居心地のいい「落ち着くリビング」を演出するのに効果的です。
調光機能や色温度の活用
調光機能付きの照明は、時間帯や気分に合わせて明るさを調整できる点が魅力です。
暖かみのある電球色と、すっきりと明るい昼白色を使い分けることで、リビングの表情を自在に変えられます。
なお設計段階から建築家と連携し、理想の明るさと陰影を計算した照明計画をご提案することも可能です。
空間全体で最適な光の配置を考えることで、より快適でおしゃれなリビングが実現します。
工夫⑤おしゃれに「見せる」と「隠す」でスマートなリビングの収納術
リビングのおしゃれさを保つためには、収納の工夫が不可欠です。
生活感が出てしまいがちな小物や、増えがちなお子様のおもちゃなどを上手に整理することで、すっきりと洗練された空間を維持できます。
ただし生活の中で、ワンアクションで必要なものが出し入れできることも重要ですので、「見せる収納」と「隠す収納」のバランスがポイントとなります。
見せる収納の活用
お気に入りのものや、デザイン性の高いものは「見せる収納」でディスプレイし、インテリアの一部として楽しみましょう。
厳選して飾る
厳選された数点の雑貨や、デザイン性の高い本などは、オープンシェルフや飾り棚にディスプレイすると、空間に個性を加えます。
バランスを意識
ディスプレイする際は、色や形のバランスを意識し、ごちゃごちゃしないように余白を持たせるのがポイントです。
隠す収納で生活感をオフ
日常的に使うものや、生活感が出やすいものは「隠す収納」で徹底的に目隠ししましょう。
造作収納や壁面収納
壁に埋め込んだ造作収納や、壁一面を活用する壁面収納は、空間に溶け込み、すっきりとした印象を与えます。
特に、散らかりやすいお子様のおもちゃや学用品、書類などをまとめて収納できるため、造作収納や壁面収納がおすすめです。
さらに間取りやライフスタイルに合わせて最適なサイズやデザインにできるため、空間に溶け込む美しい収納が実現します。
収納家具の活用
収納付きの足用スツールや、蓋つきのバスケットなども、手軽に物を隠せるアイテムとして役立ちます。
掃除道具なども、専用の収納スペースを設けることで、生活感をなくせます。
動線上に収納スペースを設けて散らかりを防止
日常生活の動線を意識し、物の定位置を決めることが重要です。
郵便物や鍵、ティッシュなど、リビングでよく使うものは、使う場所にすぐに収納できるような仕組みを作ると、散らかりにくくなります。
例えば、玄関近くやソファのそばに小さな収納スペースを設けることがおすすめです。
理想の収納計画で、すっきりと美しい、おしゃれなリビングを実現しませんか。ご相談はいつでもお気軽にお声がけください。
工夫⑥+αでセンスアップ。個性を演出するインテリア小物
リビングに彩りを加え、「おしゃれ」を一層引き立てるのがインテリア小物です。
大きな家具の配置が決まったら、プラスアルファのアイテムで空間に個性を反映させていきましょう。
グリーン(観葉植物)
観葉植物は、リビングに安らぎと潤いを与えるだけでなく、空間に生命感を吹き込み、おしゃれな雰囲気を格上げしてくれます。
サイズと種類
リビングの広さや雰囲気に合わせて、大型の観葉植物で存在感を出す、吊り下げタイプで空間を立体的に見せる、卓上サイズの小さなものを複数飾るなど、様々な取り入れ方があります。
鉢の選び方
植物だけでなく、鉢のデザインにもこだわると、よりおしゃれな印象になります。
シンプルな陶器鉢や、ラタン素材のバスケットなど、リビングのテーマに合わせたものを選びましょう。
ファブリック(クッション、ラグ、カーテン)
クッション、ラグ、カーテンといったファブリック類は、手軽にリビングの印象を変えられるアイテムです。
季節感やトレンドを取り入れる
季節ごとに色や素材を変えることで、手軽に模様替えを楽しめます。
夏はリネン素材で涼しげに、冬はウールやファー素材で暖かみを加えるなど、季節感を演出することが可能です。
色や素材で印象チェンジ
リビングのテーマカラーに合わせたクッションやラグを取り入れることで、空間に統一感が生まれます。
大胆な柄を取り入れてアクセントにするのもおすすめです。
アート・写真
壁面を有効活用し、アートや家族の写真を飾ることで、リビングに個性を表現し、ご家族の思い出を飾れます。
テーマに合わせた選択
リビングのテーマに合わせたアート作品や、家族の笑顔が写る写真を飾ることで、温かく居心地のいい空間が生まれます。
配置のバランス
壁に複数飾る場合は、高さを揃えたり、中心線を意識したりと、配置のバランスを考えるとより美しく見えます。
自然素材
自然素材の木材を活かした空間は、どのようなインテリア小物も引き立てる魅力があります。
木の持つぬくもりや表情が、飾るものの個性を際立たせ、より魅力的なリビングを演出してくれます。
木の種類によっても、異なる表情がありますので、リビングのテイストに合わせてお選びいただくことも、かしの木建設では可能です。
理想のおしゃれなリビングを形にしませんか?
リビングをおしゃれにするコツは、一見難しそうでも、ポイントを押さえれば実現できます。
ですが、一人ひとりの理想の暮らしに寄り添い、デザイン性のある、おしゃれなリビングをつくりあげるなら、建築家とつくる家がおすすめです。
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東京・千葉でおしゃれな注文住宅を建てるなら、建築家とのコラボを得意とするかしの木建設にぜひご相談ください。施工店の立場でお客様のご要望をお伺いして、ご希望のテイストを得意とする建築家をご紹介できるのが私たちの特徴です。
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