巾木なしの家は後悔する?役割、メリット・デメリットなど特徴解説│後悔を避ける対策も紹介
「内装をすっきりさせるために、巾木なしを検討している」
「巾木なしにした場合、後悔やデメリットを感じる場合があると聞いた」
注文住宅を建てる際に、空間をすっきり見せる目的で「巾木(はばき)なし」を希望する方がいらっしゃいます。
しかし、デザイン性を重視するあまり、住み始めてから後悔してしまうケースも少なくありません。
本記事では、巾木が持つ本来の役割をはじめ、巾木をなくすメリット・デメリット、後悔を避けるための対策まで詳しく解説します。
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目次
■「巾木(はばき)」とは│床と壁の境目に取り付ける建材
■巾木なしの家は後悔するのか│確認したい5つのデメリット
■巾木なし後悔を避ける対策・代替アイデア
■それでも選びたい│巾木なしを「やってよかった」メリット
■まとめ│巾木なしは特徴把握と業者選びが重要
「巾木(はばき)」とは│床と壁の境目に取り付ける建材
「巾木(はばき)」とは、床と壁が接する境目の部分に、帯状に取り付けられる建材を指します。
一般的には木製や塩化ビニル製のものが多く、高さは3cmから6cm程度のものが主流です。
巾木には、設置するための明確な理由があります。
主には、次の3つの役割を期待して設置されます。
- 壁紙の保護、および汚れ防止
- 床材と壁のすき間を隠す
- デザインのアクセント
壁紙の保護、および汚れ防止
日常生活の中で、掃除機のヘッド部分や足のつま先などが当たりダメージを受けやすいポイントが壁の最下部です。
- 衝撃によるクロスや漆喰などの壁面の破れやへこみを防ぐ
- フローリングの水拭きなどの際、水分や洗剤が壁紙に染み込むことを防ぐ
このように、壁面の仕上げに対するダメージや汚れ全般を防ぐことが、最も大きな役割です。
床材と壁のすき間を隠す
木造住宅、特に床に無垢材を利用している場合、気温や湿度の変化によって木材が収縮・膨張します。
このため床材を施工する場合は、壁面近くに数ミリのすき間を設けることが一般的です。
巾木があることで、壁面と床のすき間を覆うことができ、見た目を美しく仕上げられます。
デザインのアクセント
空間全体の印象を引き締める、デザインの役割も担います。
- 床の色に合わせて空間に馴染ませる
- 建具の枠の色と統一してまとまりを出す
- アクセントカラーを選んで境界線を強調する
このように使い方次第で、内装デザインのアクセントとして活用可能です。
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巾木なしの家は後悔するのか│確認したい5つのデメリット
重要な役割を持つ巾木をなくすことは、意匠性を高める一方で家を守るための「実用的な機能」を省くことにもつながります。
住み始めてからの後悔を避けるために、事前に確認したいポイントは次のとおりです。
- 掃除機やロボット掃除機で壁に傷や汚れがつきやすい
- 壁紙が剥がれる原因になりやすい
- 床と壁のすき間が気になりやすい
- 施工難易度が高く依頼できる業者が少ない
- 造作の手間が増えて建築費用が高くなることがある
ご自身で「巾木なし」を選ぶ場合、また設計者から提案を受けた場合、住み始めてからこうした後悔を抱える可能性があります。
失敗を防ぐために、続いて紹介する対策を検討しましょう。
巾木なし後悔を避ける対策・代替アイデア
【事例詳細】市原Mさんち(設計 アーツ&クラフツ建築研究所)
デメリットや後悔しやすいポイントを理解した上で、それでも「洗練された空間の家にしたい」という方に向けて、後悔を避けるために検討したい対策をご紹介します。
アルミ巾木やコンパクトな巾木を利用する
完全に巾木をなくさず、存在感を可能な限り削ぎ落とした「コンパクトな巾木」を採用することも対策として挙げられます。
特に、高さ1cm程度の「アルミ巾木」は金属製ですので、衝撃に強く、またシャープなラインがモダンな空間にマッチします。
壁に埋め込む「入り巾木」を採用する
壁から「出っ張る」一般的な巾木に対して、壁を「引っ込める」手法が『入り巾木』です。
壁が床から1~2センチほど浮いているように見えますので、すっきり高級感ある仕上がりになります。
壁面が床から浮いているような構造になるため、足先などが直接壁にぶつかりにくくなる効果も期待できます。
壁と同系色の巾木を採用する
費用を抑えながらすっきり見せたい場合に利用できるのは、高さ2~3cm程度のスリムな巾木を「壁紙と同系色」にして取り付ける方法です。
壁と同化させることで、視覚的に巾木の存在感を薄めることができます。
巾木の機能性も損ないませんので、最も取り入れやすいアイデアです。
壁の仕上げを左官にする
巾木なしで壁に直接物が当たる際に気になることは、壁紙(クロス)の剥がれです。
そこで壁の仕上げを「左官(漆喰や珪藻土など)」にすれば、部分的な欠けは生じても剥がれる心配は不要です。
部分的に割れた場合でも、補修キットを利用して目立たないよう修復することもできます。
▶千葉・東京で「巾木なし」の家が気になる方は、かしの木建設の住宅見学にお越しください
それでも選びたい│巾木なしを「やってよかった」メリット
ご紹介したようにデメリットがあるにもかかわらず、「巾木なし」が選ばれるのには理由があります。
実際に採用した方が実感する「やってよかった」メリットをお伝えします。
洗練されたスッキリとしたモダンな空間になる
最大のメリットは、巾木をなくすことでしか実現できない「デザイン性の高さ」です。
不要な線が減ることで空間がすっきりして、部屋全体が広く見えます。
天井まで高さがあるハイドアやシンプルな造作家具と組み合わせることで、より洗練されたシンプルモダンな空間を演出できます。
▶︎関連コラム:【シンプルな家】外観、内装、間取りのコツを事例付き解説│人気の理由、超シンプルな家など気になる話題もご紹介
巾木の上にホコリが溜まらず掃除の手間が減る
巾木の出っ張りの大きさによっては、段差部分にホコリが積もることもあります。
掃除の際に水拭きをすると、壁面への水のにじみが気になる、といった感想を抱く方もいらっしゃいます。
巾木をなくして、ホコリが乗る「段差」をなくすことで、ホコリを掃除する手間を解消可能です。
家具を壁にぴったり配置できる
【事例詳細】H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)
巾木が壁から出っ張っていると、本棚やデスク、テレビボードなどの家具を壁に寄せて配置した際、背部にわずかなすき間が空いてしまいます。
巾木がなければ家具を壁に密着させることができ、すき間に物を落としたり、ホコリが溜まるといったストレスがなくなります。
家具配置のデザインの面でも、ぴったり密着する方が美しく見えるケースは多いです。
巾木をなくすほか、造作家具を利用して建物と家具を一体化する方法もおすすめです。
▶︎関連コラム:後悔しない造作キッチンカウンターの成功のポイントとおしゃれ収納を実現する建築家のアイデア
まとめ│巾木なしは特徴把握と業者選びが重要
巾木なしの家づくりには、空間を美しく見せるメリットがある一方で、壁の傷や汚れ、施工費用の増加といったデメリットが存在することも確かです。
「おしゃれだから」と安易に採用せず、掃除やメンテナンスの方法も考慮した上で、アルミ巾木や入り巾木、寸法の小さな巾木などのアイデアも含めて検討することが、住み始めてからの満足度を高めるカギです。
加えて、こうした特徴を把握した設計力の高い業者に依頼することも重要といえます。
巾木の活用法など、細かな点まで配慮した設計ができる設計者をお探しの方は「かしの木建設」までお気軽にお問い合わせください。

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