大開口の家に住みたい!メリットや注意点まとめ

開放的な住宅

窓や扉を開け放つことができる「大開口」の空間は、広々としたダイナミックなイメージで人気があります。

しかし、開口部が大きいことで注意しなければならないポイントも。

そこでこの記事では、大開口の住宅を計画する際のメリットや、気を付けるべき注意点についてまとめていきます。

これから新築住宅を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

■大開口のメリット
■大開口の注意点
■大開口を快適にするポイント
■大開口の家で快適な暮らし

 

 

大開口のメリット

傾斜天井

ここでは、まず大開口を設けることのメリットを紹介していきます。

吹き抜けや大きな窓など、開放的なイメージにぴったりの建築を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

 

大開口のメリット①明るく開放的な空間になる

まず大開口とは、窓や外部との出入口などの開口部を広くとることを指します。

ガラス等の透過性のある素材を用いることが多いので、外部の太陽光を取り込むことができ、明るく開放的な雰囲気になるのが特徴です。

たとえば外部と室内を行き来する「掃き出し窓」にワイドタイプを採用すると、テラスとリビングが直接つながっているような広々とした空間に演出できます。

また天井近くまで高さのある「吹き抜け窓」を設置すると、空間の高さが強調されてダイナミックな間取りに。

外の景色をインテリアの一部として取り入れるといった演出ができるので、限られたスペースの住宅を広く見せたい場合におすすめとなっています。

 

大開口のメリット②外部との一体感が生まれる

リビングに設けられた大開口の窓は、庭やテラスとの一体感を生み出します。

開口部をすべて開け放つと、テラスまでリビングが続く「アウトドアリビング」として活用することもできますね。

さらにデッキと室内に段差を設けずフラットにしておけば、移動の負担も軽減されてバリアフリーな空間に。

 

ひろびろとしたウッドデッキが作れるのであれば、大勢が集まるバーベキューやパーティーの際にも大活躍します。

子どもの遊び場としても安心して使ったり、普段は洗濯物を干すスペースとして使ったりするなど、住む人によってさまざまな活用法があるのも特徴です。

 

大開口の注意点

ここでは、大開口を設ける際に気を付けたいポイントをまとめました。

おしゃれでメリットも多い大開口ですが、設計の際にはぜひ注意点を守るようにしましょう。

 

大開口の注意点①断熱性能が下がる

木造住宅の場合、熱の出入りは「開口部から」が全体の48%と多くなっています。

ほかにも外壁が19%、床が10%、天井が6%となっていますが、圧倒的に開口部が高いのが分かりますね。

そのため窓や扉の面積が小さい住宅に比べると、大開口の住宅は断熱性能が下がってしまうのです。

冬場はガラス窓から暖かな日差しが入ってきますが、夜になればガラスから熱が逃げてしまいます。

また夏場には、室内でエアコンを効かせていてもガラスから暑い外気が入ってくるのがデメリット。

 

そんな熱損失をなるべく防ぐためには、断熱性能の高いガラスを選ぶのがおすすめですよ。

ガラス同士の間にガスを封入した「複層ガラス」、表面に金属膜加工をした「LowEガラス」といったものを選ぶと断熱性能がぐんと向上します。

また金属製のサッシは熱を伝えやすいですが、樹脂製サッシに交換すれば断熱性能は約4倍に上がります。

比較的初期コストは高額になってしまいますが、室内の温度を一定に保つ効果は抜群。

ぜひ特殊ガラスやサッシを取り入れて、快適な住まいを作りましょう。

 

大開口の注意点②建設コストが掛かる

大開口窓は、一般的な窓に比べるとコストが高額になりがちです。

一般的なガラスよりグレードの高い「防犯ガラス」「遮熱ガラス」を選んだり、寒冷地などによく見られる「二重窓」にしたりといったオプションをつけるとさらに高コストに。

特殊な品番を用いる場合、納期に時間が掛かってしまうこともあります。

そのため大開口の間取りを計画する際は、納品が遅れても問題ないように早めに発注できるよう手配するのがおすすめです。

ただし初期コストをかけたぶん長期的なメリットは大きいため、ぜひトータルの予算と相談しながら計画しましょう。

 

大開口の注意点③耐震性に注意

一般的に、柱や壁で囲まれた狭い空間のほうが耐震性が高くなります。

「地震がきたらトイレや玄関等の狭いスペースに逃げる」という防災指導もありますね。

 

しかし間取りの計画時に適切に対策すれば、大開口空間でも耐震性能を高めることができます。

それには、開口部の壁量が減ってしまう分、耐力上必要な柱をしっかりと確保する方法がおすすめです。

場合によってはリビングの中心近くに柱が配置されてしまうケースもありますが、テーブルなどの家具と一体化させて造り付け家具として活用すれば気になりません。

ただし間取りや状況によっても対策は異なるため、計画時に担当者とよく相談するようにしましょう。

 

【関連コラム】広い家に住みたい!計画のポイント6選&実例紹介も

 

大開口を快適にするポイント

開放感のある大きな窓のリビング

ここでは、大開口空間を快適なものにするためのポイントを紹介していきます。

断熱性能や構造の問題は、計画段階の工夫で上手に回避しましょう。

 

軒や庇を作る

室内に入ってくる太陽光は、軒や庇を設けることで大幅にカットできます。

最近では軒や庇が短いモダンなデザインの住宅も人気ですが、凹凸がないと直射日光が入ってきてしまうというデメリットがあります。

そのため、古くからの日本家屋のデザインである深い軒や庇が再び注目されています。

たとえば屋根の軒を90㎝程度しっかりと確保したり、ウッドデッキに大きな庇を設置するといった対策がおすすめ。

ウッドデッキに庇があると、雨の日でもデッキが濡れないというメリットもあるでしょう。

 

植栽で日陰空間に

大開口の屋外側にスペースがあるならば、植栽を配置して日陰を作るのがおすすめです。

窓から見た時に自然の緑が目に入り、リラックス効果も高くなりますね。

「おうち時間」が増えている方にとっては、外部と繋がれる癒しの空間としての役割も。

植栽の種類は、夏に歯が生い茂る落葉樹にすると涼しげな雰囲気になるでしょう。

逆に冬場には葉が落ちてすっきりしたシルエットになり、室内に日光を届けてくれます。

植栽はある程度お手入れが必要ですが、天然のカーテンとして活用すれば一石二鳥ですよ。

 

木造住宅でも大開口にできる

木造住宅には「木造軸組工法」「木造壁式工法(ツーバイフォー)」という2種類の工法があります。

このうち「木造軸組工法」なら、大開口の空間が施工可能です。

もれは日本古来から伝わる工法で「在来工法」とも呼ばれており、日本の住宅では圧倒的に多く採用されています。

柱と梁で骨組みを組み上げていくため、設計の自由度が高く思い通りの間取りが実現しやすいのがメリット。

日本の気候風土ともマッチしているので、メンテナンス性が高く長く安全に住まうことができるのも特徴です。

そのため、大開口の木造住宅を作るなら木造軸組工法に対応している住宅会社を選ぶのがおすすめですよ。

 

大開口の家で快適な暮らし

大開口のある住宅は、広々とした開放感があるのが素敵ですよね。

明るく日差しが差し込むというメリットがある一方で、断熱性能や耐震性が心配されることも。

しかしガラスの種類や柱の位置等に注意すれば、大開口空間でも快適で安全な間取りが作れます。

この記事で紹介したポイントを守って、ぜひ大開口の空間を計画してみましょう。