ジャパンディとは?リビングに映える和×北欧スタイルの魅力と取り入れ方を解説
ジャパンディとは、日本の伝統美と北欧のミニマルデザインを融合させた、今注目のインテリアスタイルです。
本記事では、ジャパンディの特徴をわかりやすく解説しながら、リビング空間に取り入れるためのポイントを実例とともにご紹介します。
さらに、ジャパンディな住まいを叶えるために重要な「工務店や設計者の選び方」についても詳しく解説します。
落ち着きと洗練が共存する空間を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
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ジャパンディとは?意味と特徴をわかりやすく解説
はじめに、ジャパンディとはどういった意味を持つインテリアスタイルなのかを解説します。
名前の由来や特徴を整理し、リビングへの取り入れ方を理解するための基礎としてご覧ください。
ジャパンディ:北欧と和を融合させたインテリアスタイル
ジャパンディとは、「Japanese(日本)」と「Scandinavian(北欧)」を組み合わせた造語で、日本の伝統的な美意識と北欧デザインのシンプルさを融合させたインテリアスタイルを指します。
直線的で余白のある空間、自然素材を使った優しい質感、そして落ち着いた色味が特徴です。
和室の静けさと北欧の温もりが共存する空間は、見た目の美しさだけでなく、居心地の良さも兼ね備えています。
和モダンとの違いとは?
【事例詳細】我孫子市 我孫子の家離れ(設計:堀部安嗣建築設計事務所)
ジャパンディに似たスタイルに「和モダン」がありますが、実は両者には明確な違いはありません。
- ジャパンディ:北欧のインテリアをベースに和の要素を採り入れる
- 和モダン:和風のインテリアをベースに北欧の要素を採り入れる
このように、ベースとなるインテリアのスタイルによって使い分けられています。
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なぜ今ジャパンディが人気なのか?
ジャパンディが注目される背景には、コロナ禍以降の「癒し」や「自然志向」へのニーズの高まりがあります。
在宅時間が増えたことで、暮らしの快適さや心地よさを重視する人が増え、無駄を省いたデザインと自然素材が融合するジャパンディに共感が集まっています。
また、自然素材の活用で長く使い続けられるSDGsな暮らしを体現している点も人気の理由です。
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ジャパンディスタイルのリビング|成功のポイントを実例解説
ジャパンディスタイルをリビングに取り入れるには、間取り・色・素材・家具・照明といった5つの要素に注目することが大切です。
実例を交えながら、成功のポイントをわかりやすく解説します。
- 間取りの工夫|間仕切りをなくした一体的な空間づくり
- 色使い|アースカラー、中間色で落ち着きを演出
- 素材選び|木や竹、麻など自然素材を取り入れる
- 家具の配置と選び方|低め、直線的を基本に
- 照明や装飾アイテムの工夫|ミニマルで温かみある空間に
間取りの工夫|間仕切りをなくした一体的な空間づくり
ジャパンディの魅力を活かすには、間仕切りの少ない“抜け”のある間取りが効果的です。
リビング・ダイニング・キッチンをひと続きにし、視線が遠くまで届く構成にすることで、空間の広がりと落ち着きを同時に演出できます。
特に勾配天井や中庭を取り入れた設計は、視線が斜めまたは外に向かい室内空間が広く感じられる効果も期待できます。
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色使い|アースカラー、中間色で落ち着きを演出
ジャパンディリビングでは、自然界にあるアースカラーや中間色を中心に配色を整えることが基本です。
ベージュ、グレージュ、カーキ、チャコールグレーなどの控えめな色味を使うことで、空間に静けさと温もりをもたらします。
アクセントには黒や深緑などを少量使うと、引き締まった印象になります。
素材選び|木や竹、麻など自然素材を取り入れる
自然素材の温もりは、ジャパンディの核となる要素です。
たとえば以下のような素材を活用すると、リビング全体に深みと心地よさが加わります。
- 無垢材のフローリングや家具
- 竹や和紙を使った壁面やパネル
- 麻、リネンなどのファブリック類
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家具の配置と選び方|低め、直線的を基本に
【事例詳細】千葉市中央区 M様邸(設計:有限会社荒井設計事務所)
家具は背の低いロースタイルを中心に配置し、視線の抜けを意識しましょう。
デザインはできる限り直線的でシンプルなものを選ぶと、北欧の洗練と和の静けさが調和します。
または、壁面を収納として利用するなど、造作家具を利用することも効果的です。
内装がスッキリして、遠くまで視線が抜けるようになります。
照明や装飾アイテムの工夫|ミニマルで温かみある空間に
ジャパンディのリビングにおいて、照明と装飾は「引き算」が基本です。
接照明やペンダントライトなど、光の広がりが柔らかなものを選び、天井や壁に陰影をつけることで温かみが生まれます。
装飾は最小限にとどめ、陶器や木製オブジェなど素材感のあるアイテムを選ぶと、静かで心地よい雰囲気が整います。
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ジャパンディの家を建てるときの工務店・設計者の選び方
ジャパンディスタイルの住まいを実現するには、デザイン力と素材の扱いに長けた工務店・設計者選びが重要です。
具体的に、選定時に確認したい3つのポイントを解説します。
- 施工事例に「ジャパンディ」の実績があるか
- 自然素材や無垢材を扱えるか
- 照明・造作など細部のデザイン力を確認
施工事例に「ジャパンディ」の実績があるか
【事例詳細】H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)
まず注目したいのは、ジャパンディスタイルの施工実績の有無です。
実例を確認することで、その会社が北欧と和のバランス感覚を理解しているか、引き算のデザインを実現できるかが分かります。
写真で見るだけでなく、空間の使い方や素材の選定理由もチェックするべく、モデルハウスや現場見学会への参加もおすすめです。
自然素材や無垢材を扱えるか
ジャパンディには、無垢材や竹、漆喰などの自然素材が欠かせません。
こうした素材は見た目の美しさだけでなく、調湿や断熱といった機能面でも優れています。
一方で湿気や熱による膨張収縮への配慮も必要ですので、無垢材をはじめとした無垢材を利用した実績の有無を確認しましょう。
照明・造作など細部のデザイン力を確認
ジャパンディでは、空間の余白や陰影を活かした繊細なデザインが求められます。
間接照明の配置、造作家具の納まり、スイッチや建具の一体感など、細部にまでこだわりを持てるかが大切です。
設計図や完成写真を見て、全体の統一感があるか、素材と色の調和が取れているかをチェックしましょう。
ジャパンディな住まいについてのQ&A
ジャパンディスタイルを住まいに取り入れる際によくある疑問をQ&A形式で解説します。
設計時の不安や検討中の疑問を解消し、理想の住まいづくりに役立ててください。
Q.外観デザインにもジャパンディは活かせますか?
A.ジャパンディは外観にも取り入れることが可能です。
無彩色の外壁や木の格子、深い軒や直線的な屋根形状などを採用すれば、内観との統一感が生まれ、北欧のシンプルさと日本家屋の美意識を融合させた、洗練された佇まいに仕上がります。
外観デザインにも「引き算」の思想を活かすことがポイントです。
リビング以外に最適な空間はありますか?
A.ジャパンディはリビングだけでなく、玄関・寝室・洗面スペースなどにも適しています。
特に玄関には無垢のベンチや和紙の照明を活用することで、第一印象から落ち着きを演出可能です。
また、寝室では自然素材のファブリックやアースカラーの壁紙を用いることで、安眠しやすい空間をつくることができます。
ジャパンディを目指す上での注意点はありますか?
A.ジャパンディでは「足し算」より「引き算」の美意識が重要です。
華美な装飾や派手な色使いを避け、素材感や空間の余白で魅せる工夫を意識しましょう。
また、安易に和風と北欧家具を混在させると、ちぐはぐな印象になりがちです。
全体のトーンとバランスを設計段階から丁寧に整えることが成功の鍵です。
まとめ|ジャパンディリビングはかしの木建設まで
ジャパンディとは、日本の静けさと北欧の温もりを融合させた、現代の暮らしにマッチするインテリアスタイルです。
特にリビングに取り入れることで、家族が心地よく過ごせる空間を実現できます。
ただし、空間構成や素材選び、照明や家具まで、細部にわたる設計力が求められるスタイルでもあります。
だからこそ、ジャパンディに精通した工務店や設計者とともに家づくりを進めることが成功の近道です。
かしの木建設では、自然素材を活かした住まいや、シンプルで上質な空間づくりに多くの実績があります。
ジャパンディスタイルの家を建てたい方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。