注文住宅で後悔した人の意外な盲点|後悔しない部屋別の計画ポイントも
新築の家づくりは一生に一度の大イベントなので、「絶対に後悔したくない」と思う方も多いでしょう。
しかし「住宅は3階建てて初めて満足するもの」という言葉があるように、なかなか最初から納得いく内容に計画するのは難しいものです。
そこでこの記事では、新築住宅を実際に建てた人たちが「後悔した」と思っているポイントをまとめ、改善策もご紹介していきます。
注文住宅の計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【部屋別】注文住宅で後悔しがちなポイント
ここでは、注文住宅を建てた人が後悔したポイントを部屋別にご紹介します。
一生に一度の大きな買い物を失敗しないために、ぜひ参考にしてみてください。
リビング・ダイニング
■「吹き抜け」が寒くて空調が効きづらい
吹き抜けのある広いリビング・ダイニングは、家族や友人が大勢集まることができて憧れますよね。
しかし実際に広いスペースを確保して吹き抜けを作った方からは、「冷暖房の効きが遅くて寒く感じることがある」との声も。
天井が高い吹き抜けは広々とした開放感が魅力ですが、同時に空調が効きにくいというデメリットもあります。
改善策としては、リビング・ダイニングを大空間にする場合、床暖房を設置するなどの空調対策が必要でしょう。
また、インテリアファンなどで空気を循環させるのも有効な方法です。
最近では高断熱・高気密住宅が一般的なため、しっかり対策しておけばそれほど心配しなくても快適に過ごせます。
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■「床の色」がインテリアのイメージと合わなかった
床の色は一見地味なので、新築時にはなんとなく決めてしまう方が多いです。
しかし部屋の中で大きな面積を占める部分であり、インテリア全体のイメージを左右してしまうことも。
特に暗めの色だと、全体の雰囲気もダーク系に見えてしまうため注意が必要です。
キッチン
■「コンセントの位置」が使いづらい
キッチンでの後悔ポイントとして目立つのが、「コンセントやスイッチの位置」に関する声です。
これは、従来まで一般的だったガスコンロやIHヒーターでの調理のほか、新しく電気圧力鍋やブレンダー、低温調理器具など電気で調理する家電の需要が高まっていることが理由と考えられます。
コンセントの位置が高すぎたり低すぎたりすると、使いづらくストレスの原因に。
また位置が離れている場合には延長コードが必要になってしまうので、間取り計画時から使うときの位置をイメージしておくのがおすすめです。
■片付かずリビングから丸見え
キッチンは料理の下ごしらえや後片付けなど、一連の作業が発生する空間ですよね。
最近ではリビングやダイニングと一続きになった「LDK型」のプランが人気ですが、生活スペースから丸見えになってしまってくつろぎの妨げになることも。
キッチンの計画では、見た目と機能性の両方に配慮することが大切です。
■「照明の色」がオレンジで料理がしづらい
リビング・ダイニングと一続きのキッチンの場合、部屋全体の統一感を優先させてオレンジの電球色照明を選ぶことが多いです。
インテリアとしておしゃれで落ち着いた雰囲気になるのは素敵ですが、料理がしづらいと感じてしまうことも。
やはり作業するときに手元が見えやすいのは、白系の昼白色照明です。
もしキッチンだけが白い色だと違和感があるという場合には、スイッチのオンオフで光色が切り替えられる照明もおすすめ。
調理の際は昼白色で見えやすくして、家族団らんのシーンではオレンジの電球色でくつろぎを演出するといった使い分けが可能になります。
玄関
■「収納」が少なくごちゃごちゃしてしまう
玄関は「家の顔」ともいえる場所なので、失敗したくないものです。
そんな玄関で後悔しがちなポイントは、収納が思った以上に少なかったという声。
玄関には靴を収納するシューズボックスがありますが、家族全員分を収納しようとするとスペースが足りなくなることが多いです。
こういった事態を防ぐため、玄関にはシューズインクロークを設計しておく間取りがおすすめ。
0.5畳程度の広さがあれば、スーツケースやベビーカーといった大型グッズも収納可能です。
■光が当たらず「暗い雰囲気」になってしまう
日当たりの良い南側にはリビングなどの居室が配置されることが多く、玄関はあまり日の当たらない所に割り振られることが多いです。
しかし玄関はお客様をお出迎えする場所なので、明るさは大切なポイントです。
対策としては、照明で明るくしたり窓を確保したりするのがおすすめです。
窓を取り付ける方法だと余計な電気代が掛からず、程よい明るさも確保できるでしょう。
空間に余裕がある場合なら、吹き抜けを作って高い位置からの採光を取り入れるのも素敵です。
寝室
■照明が「まぶしくて」目が覚める
最近では天井埋め込みタイプの「ダウンライト」が人気で、おしゃれな寝室にしたい場合に採用されるケースが多いです。
天井面がすっきりと見えてお手入れも楽などメリットが大きい照明ですが、まぶしさには注意が必要です。
発光面が小さい分まぶしさを感じやすいため、寝る前に光が目に入ると目が覚めてしまうことも。
失敗を防ぐための改善策としては、寝室の枕側には配灯しない、調光機能を付けておくなどが考えられるでしょう。
目の真上に配灯するとまぶしいですが、足元側であれば程よい明るさが確保できます。
また調光機能を付けて明るさ調整ができるようにしておくと、落ち着いた雰囲気にも演出できておすすめです。
■主寝室が「広すぎ」てスペースが余った
新築の注文住宅では、「主寝室を広くしたい」と8~12畳程度の広さにされる方もいらっしゃいます。
スペースに余裕があって広々と使えるのは魅力ですが、場合によっては広さを持て余してしまうことも。
もし夫婦2人だけの寝室であれば、最低4.5畳程度の広さがあれば十分問題なく使えます。
子どもたちが小さいうちは一緒に寝るという場合なら、6~8畳の広さがあるとダブルベッド+シングルベッドが配置できておすすめです。
ただし子どもたちと一緒に寝るのも小学校低学年までという場合が多いため、将来夫婦二人だけになっても広さを持て余さないように最小限の広さにしておくのもよいでしょう。
トイレ
■「2階」にもトイレを作ればよかった
トイレでよく聞かれる後悔のパターンとしては、「家に1か所しかトイレが無く不便」という声です。
近年核家族化が進み3人~4人暮らしの家庭が一般的なので、トイレは1か所でいいのでは?と思われがち。
しかし朝の出勤前の時間帯などは、同時にトイレを使いたい場面も多いでしょう。
無駄だと思っていても、トイレが2か所あれば混むことが無くなりおすすめです。
■においや音漏れが気になる
トイレをリビングや玄関の近くに配置する間取りだと、ニオイや音漏れの問題が気になってしまいます。
対策としては、居室との間に廊下を挟む間取りにする、人通りの少ない隅に配置するなどが考えられるでしょう。
また水を流す音は意外と伝わりやすいので、上下階にトイレを設置する場合は配管の位置を揃えるのがおすすめです。
失敗しない注文住宅を計画しよう
注文住宅は自分たちの理想や希望を思う存分叶えられるぶん、悩みも増えてしまいますよね。
特に間取りに関しては、後々気軽に変更することもできないためしっかりと計画する必要があるでしょう。
この記事でご紹介した後悔のポイントは、どれも初心者の方が陥りやすい失敗例ばかりです。
一生に一度の買い物である注文住宅を失敗しないために、ぜひ改善策を参考に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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