建築家が設計したおしゃれな木の家に暮らす|間取りやデザインのアイデア

建築家が設計したおしゃれな木の家

古来より木を使って家を建ててきた私たち日本人にとって、天然木を使った住まいは現代でも魅力的なものです。

今回は建築家が設計したオリジナリティあふれる木の家を見ながら、おしゃれな間取りアイデアをチェックしてみましょう。

木の家のメリット・デメリットと対策まで詳しくご紹介しますので、ナチュラルテイストの住まいを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 


目次
■実は難しい木の家のデザイン
■建築家が設計したおしゃれな木の家事例集
■木の家をおしゃれに仕上げる間取りアイデア
■木の家で暮らす上での注意点は?


 

■実は難しい木の家のデザイン

木の質感を活かしたLDK

無垢材は触り心地や見た目の上質感に優れる建材ですが、内外装にただ使うだけではおしゃれな木の家はつくれません。木の家は懐かしさや暖かい雰囲気を作りやすい反面、ただ全面に使うと「古臭い」イメージになりやすいです。伝統的な日本家屋を目指すなら昔のフォーマットでOKですが、木の家を現代的にセンス良く仕上げるのは意外と難しいのです。

天然木を使ったおしゃれな家を目指すなら、デザインの専門家である建築家や設計事務所に依頼するのがおすすめ。建築家の家づくりはハウスメーカーや工務店より建材や規格の制限が少ないため、世界に一つだけのおしゃれなデザインにこだわることができます。

せっかく素材にこだわるなら、デザインにもとことんこだわり、理想のマイホームを目指してみませんか?

 

■建築家が設計したおしゃれな木の家事例集

まずは実際のおしゃれな木の家をチェックしていきましょう。建築家ならではの、木の魅力を活かしたデザインや間取りのアイデアに注目してみてください。

 

事例①

外観に天然木を使用した平屋

外観にも天然木を使い、日本家屋的な雰囲気と新しさを両立した和モダン的なデザインに仕上がっています。

 

軒の出幅が大きい木の家の外観

軒の出幅を広く取ることで外壁を雨風から守り、メンテナンスサイクルを伸ばす工夫も盛り込んでいます。

 

無垢材でまとめたおしゃれなリビング

内装は無垢フローリングをはじめ、上質な天然木でトータルコーディネート。和テイストをベースにしながら、テレビやソファを置いても違和感のないスタイリッシュなデザインです。

 

【詳細】⇒H様邸(設計:(有)堀部安嗣建築設計事務所)

 

事例②

無垢材をバランスよく配置した二階建ての外観

外観にバランスよく木を配置し、さりげないアクセントで落ち着きのある仕上がりに。目隠しにもなっている庭木との相性も良く、統一感のある見栄えです。

 

高い天井と大きな窓の開放的なリビング

下屋根の高さを活かした開放的なリビングには、天井までの大きな窓を配置し自然光をたっぷり採りこめる設計。天然木の質感とお庭のグリーンがマッチし、外部とのつながりも感じられるお部屋になりました。

 

無垢材の質感を活かしたシンプルな廊下と階段

廊下や階段もベースはシンプルに仕上げ、無垢フローリングや手すりの質感を引き出しています。

 

【詳細】⇒I様邸(設計:環境創作室 杉)

 

事例③

二つの建物をつないだユニークな木の家

二つの建物をつなぎ、ユニークなシルエットに仕上げた木の家です。

 

木質サイディングで仕上げた玄関回りの外観

住まいの顔となる玄関正面側は、木の外壁が持つ暖かみとキューブデザインの組み合わせで遊び心満載♪中心に配置した縦長窓や、外壁と合わせて存在感を抑えた玄関ドアなど、デザインのこだわりが光ります。

 

無垢材で統一したおしゃれなLDK

生活の主役になるLDKの窓から下は無垢材で統一。ぐるり一周つながっている大きな窓のおかげで明るく、とても開放感のある気持ち良い空間になりました。

 

天然木と金属を組み合わせたおしゃれな階段

階段は天然木と金属を組み合わせ、上階の光が1階に届くスケルトンデザインに。新しさとなつかしさが融合した、ワクワクする間取りですね。

 

【詳細】⇒I様邸(設計:(株)アトリエワン)

 

 

■木の家をおしゃれに仕上げる間取りアイデア

 

・平屋

平屋の木の家

写真家 後藤智揮

コンパクトなシルエットの平屋は、天然木のデザインと相性が良い組み合わせ。外壁を木質サイディングにしてもインパクトが強すぎず、バランスを取りやすいのが特徴です。

平屋の中心に作った中庭

すべての窓と庭がつながるため、庭木などを活用した借景と木の質感をマッチさせやすいのもgood。

 

・梁や柱を露出する

梁と柱を露出したダイニングキッチン

木造の一戸建て住宅では、建物を支える梁や柱もおしゃれな木のアクセントとして活用することができます。

一般的に梁や柱は天井や壁の裏に隠れていますが、露出することで木の面積が増えて力強いイメージも生まれます。

 

・襖/障子/畳

畳と障子を組み合わせた畳小上がり

木・和紙・い草などの天然素材で作られる襖や畳も、天然木と相性の良い組み合わせです。ヘリなし畳やシンプルな障子などを使えば、和のイメージを抑えてモダンに仕上げることもできます。

 

・吹き抜け

無垢材の質感を楽しめる吹き抜けリビング

二階までの大きな吹き抜けは、前述した梁見せデザインや大きな窓など、木の家の魅力を引き立ててくれます。大きな吹き抜けが難しいケースでも、部分吹き抜けなど上手に活用してみましょう。

 

・木の造作キッチン

ウッドカウンターの造作キッチン

天然木の内装にこだわるなら、キッチンも造作して木で仕上げてみるのもおすすめ。天然木のカウンターや扉でつくるキッチンは、木の家の完成度を高めてくれます。シンクやガスコンロなど金属部分は必ず出てきますが、目に見える部分をなるべく木でコーディネートしてみてください。

 

・天然木の階段

天然木の踏板でつくったスケルトン階段

階段のデザインや木の種類にこだわると、空間のおしゃれなアクセントとして活用することができます。スケルトン階段にして踏板を目立たせたり、全体を無垢材にして木目を強調したり、ただの通路ではなくおしゃれな空間にしてみてください♪

 

・ムダな物を置かない収納術

無垢材のウォークスルークローゼット

たっぷり収納をつくってムダな物がない状態をキープできると、無垢材のフローリングや壁をたっぷり楽しむことができます。市販のキャビネットを置くのではなく、造り付けの収納でモノをしまいきれるように設計してみましょう。

 

・インテリアとのトータルコーディネート

一枚板のダイニングテーブルがある木の家

内装をこだわりの木のデザインで仕上げるなら、テーブルやチェアなどのインテリアアイテムにもこだわってみましょう。一枚板のテーブルや同じ木目のチェアなど、トータルコーディネートすることでグッと木の魅力がアップします。

 

 

■木の家で暮らす上での注意点は?

木の家の子供部屋

魅力いっぱいの木の家ですが、一般的な建材とは異なる特徴や使い勝手もあるため事前にしっかり確認しましょう。

例えば木の肌触りを楽しめる無塗装の無垢フローリングは、柔らかい種類を選ぶとキズが付きやすいケースもあります。長年使い込むとキズも味わいとなるのですが、知らずに建ててしまうと新築のうちは気になるかもしれません。

水や油が染み込みやすいため、お子さんが小さいうちはダイニングテーブルにマットを敷くなどの工夫も必要です。

木の家は自然そのものから切り出した材料で建てるので、工業製品のような正確さは期待できない点にも要注意。多少の反りや節目周りの細かいひび割れが気になる方は、木の種類にこだわった方が良いでしょう。

無垢材も基本的なメンテナンスは一般的な建材とそれほど変わりませんが、必ず仕様を決定する前に扱い方やメリット・デメリットを確認しましょう。

 

■まとめ

全面を無垢材で仕上げた家

天然木の魅力を活かした家づくりは、おうち時間が増えているこれからの時代にピッタリです。一口に木の家と言ってもモダン、純和風などさまざまなテイストがありますので、好みのデザインを追求してみましょう。

ここでご紹介した以外にもたくさんの木の家事例がありますので、お時間のある時にぜひチェックしてみてください。

【建築事例一覧】

 

おしゃれな木の家づくりは千葉・東京のかしの木建設へ

私たちかしの木建設は、建築家との連携で木の質感を活かしたおしゃれな注文住宅をご提案しています。施工店の立場からお客様のお話を伺い、ピッタリな建築家をご紹介できるのが私たちの強み。デザインの打ち合わせから施工、アフターフォローまでの一貫サポートで、一般的な注文住宅と同じ手間で家を建てることができます。

【家づくりの進め方】

 

おしゃれなデザイナーズハウスが欲しいけれど建築家探しはハードルが高いと感じている方も、ぜひお気軽にご相談ください。

【建築家一覧】

 

著者情報

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
本コラムのコーナーでは、住まい手に役立つ家づくりの情報を発信しています。

【資格・許可】
千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

詳しいプロフィールはこちら