フルオーダー住宅とは?完全自由設計の特徴からセミオーダー・規格住宅との違いまで解説

フルオーダー住宅とは?完全自由設計の特徴からセミオーダー・規格住宅との違いを解説

「フルオーダー住宅とは、どんな特徴の家だろうか」
「完全自由設計の家は、家族に合っているのか」

このように、設計の自由度が高い住まいづくりが気になる方は多いものです。
一方で、「費用が高く付くのでは」「住みづらい家になるのでは」といった不安を感じる方も多くいらっしゃいます。

そこで本記事では、フルオーダー住宅(完全自由設計)の特徴について、工務店の目線で解説します。
セミオーダー住宅や規格住宅など類似する建て方との違いも解説しますので、これから家づくりを進める方はぜひ参考にしてください。

 


目次
■フルオーダー住宅とは
■フルオーダー住宅のメリット・デメリットを確認
■フルオーダー住宅、気になる費用と相場
■フルオーダー住宅の進め方・竣工までの流れ
■まとめ|フルオーダー住宅で理想の家をつくる


フルオーダー住宅とは

フルオーダー住宅とは

【事例詳細】松戸市 OH様邸(設計:橋本吉史+カンミレ 撮影:中山 保寛)

フルオーダー住宅とは、間取り・外観デザイン・内装・使用する素材にいたるまで、すべてをゼロから設計する完全注文住宅を指します。

「完全自由設計」とも呼ばれ、既存のプランや間取りに縛られることなく、施主の要望やライフスタイル、土地の形状に基づいた住まいを実現できます。

フルオーダー住宅とセミオーダー住宅の違い

フルオーダー住宅と混同されやすいのは「セミオーダー住宅」です。

セミオーダー住宅は、ハウスメーカーなどが用意したベースプランから間取りや設備を選んでカスタマイズする方式で、選択肢の範囲内であれば自分好みに仕上げることができます。

一方フルオーダーは、以下の表のようにベースプランそのものが存在せず、白紙の状態から設計を始める点が根本的に異なります。

比較項目 フルオーダー住宅 セミオーダー住宅
設計の自由度 すべてゼロから設計
ベースプランを選んで一部変更
費用の目安(坪単価) 80〜120万円程度 60〜80万円程度
工期の目安 12〜18ヶ月程度 6〜12ヶ月程度
設計打ち合わせ回数 多い(10回以上が一般的) 少なめ(5〜8回程度)
間取り・外観のオリジナル度 世界に1棟だけの完全オリジナル
選択肢の中から選ぶセミオリジナル

 

セミオーダー住宅は費用を抑えやすく工期が短いメリットがありますが、選べる仕様には制限(あるいは選択肢に限り)があります。

「土地が変形地だから特殊な設計が必要」「家族全員のライフスタイルに合わせた動線を一から考えたい」という方には、フルオーダー住宅のほうが長期的な満足度は高まります。

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規格住宅・ローコスト住宅との違い

規格住宅やローコスト住宅は、あらかじめ設計された複数のプランの中から好みのものを選ぶ方式です。

  • 【メリット】コストパフォーマンスが高く、比較的短期間で住まいを手に入れられる
  • 【注意点】旗竿地や変形地、高低差のある敷地では、規格プランをそのまま当てはめることが難しいケースがある
  • 【注意点】二世帯住宅や住宅兼店舗など、特殊な用途を想定する場合はプランが合わないことがある

フルオーダー住宅とどちらが優れているかではなく、「自分たちの暮らしに何を求めるか」によって最適な選択は変わります。

また、フルオーダー・セミオーダー・規格住宅といった区分や定義は、ハウスメーカーや工務店によって異なる点にも注意が必要です。

▶︎関連コラム:建築家と創る自由なデザイン住宅実例【千葉】|メリット・デメリットや対策

フルオーダー住宅のメリット・デメリットを確認

フルオーダー住宅のメリット・デメリットを確認

【事例詳細】T様邸(設計:手嶋保建築設計事務所 写真:有賀 傑)

フルオーダー住宅を検討する際は、メリットとデメリットの両面を正確に把握したうえで判断することが大切です。
実際に家づくりを進める前に知っておきたいポイントをご紹介します。

フルオーダー住宅ならではのメリット

フルオーダー住宅ならではのメリットは、次の3つです。

  • 設計の自由度:間取りや外観に制約がなく、暮らしのあらゆるシーンを想定した空間づくりが可能
  • 世界に1棟だけの空間:完成した住まいが世界にひとつしかなく、家そのものがお施主様ご家族の理想を体現した作品となる
  • 素材・仕様をすべて選べる:床材・壁材・建具・断熱材にいたるまで、使用するすべての素材を選べる

フルオーダー住宅のデメリットと対策

一方で、フルオーダー住宅には以下のとおりデメリットがあります。
おすすめの対策と合わせてご紹介します。

  • 費用が高くなりやすい:設計費・材料費・施工費のすべてがオーダーメイドとなるため、総額が膨らみやすい傾向がある
  • 工期が長い:設計から竣工まで12〜18ヶ月程度かかることが一般的で、打ち合わせに手間を要する点にも注意

費用については、予算の優先順位を明確にしてメリハリをつけることや、長期的な資産価値を見据えた「住まいへの投資」と捉えてコストパフォーマンスを見極めることが対策となります。

また、工期については、現在のお住まいの更新時期を確認するとともに、お子さまの入学タイミングなど、ライフプランを前提にしたスケジューリングが重要となります。

フルオーダー住宅、気になる費用と相場

フルオーダー住宅、気になる費用と相場

フルオーダー住宅を検討している方から頂くことの多い質問のひとつが「費用はどのくらいかかるのか」ということです。

設計料・材料費・施工費・諸経費など複数の項目に分かれるため、フルオーダー住宅は総額のイメージが掴みにくいことも事実です。

フルオーダー住宅の費用相場

フルオーダー住宅とセミオーダー住宅、規格住宅といったタイプ別の費用の目安は以下のとおりです。

住宅タイプ 坪単価目安 30坪の総建築費目安 設計の自由度
フルオーダー住宅 80〜120万円 2,400〜3,600万円 完全自由
セミオーダー住宅 60〜80万円 1,800〜2,400万円 中程度
規格住宅・ローコスト住宅 40〜60万円 1,200〜1,800万円 低い(選択式)

 

※上記は目安で、実際の費用は土地の状況・設計の複雑さ・使用素材のグレードによって異なります。なお、表内の「総建築費目安」には建築家への「設計料」が含まれていないケースが多いため、資金計画の際は注意が必要です。具体的な費用は、建築家・工務店との相談の中で明確にしていく必要があります。

費用の内訳確認(設計料・材料費・施工費)

他の選択肢と比べて総額が高くなりがちなフルオーダー住宅は、具体的に何が違うのかを確認することが重要です。

建築費用が高くなりがちな内訳は以下のとおりです。

  • 【設計料】建築家・設計事務所に支払う費用。一般的に、表で示した「総建築費(工事費)」とは別に、その10〜15%程度が目安となる。設計の複雑さや建築家の実績・知名度によって変わるため、事前の確認が必要
  • 【材料費】使用する素材の種類やグレードによって変わる。無垢材(桐・ヒノキ・スギ等)や自然素材(珪藻土・漆喰・紙クロス等)は、一般的な建材と比べて割高になりやすい
  • 【施工費】工務店が実際に建物を建てる際の費用。複雑な設計に対応できる熟練の職人が必要となり、施工費も規格住宅よりやや高くなることが多い

▶︎関連コラム:憧れの建築家と創る家|気になる設計費用は?やっぱり高いの?~相場紹介

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フルオーダー住宅の進め方・竣工までの流れ

フルオーダー住宅の進め方・竣工までのプロセス

【事例詳細】H様邸(設計:(有)堀部安嗣建築設計事務所)

フルオーダー住宅の家づくりは、土地探しから引き渡しまで多くのステップがあります。
全体の流れを把握することでスムーズに準備を進めましょう。

工程 主なポイント
ステップ1:土地探し・資金計画
・土地の有無にかかわらず予算の全体像を整理する
・土地から探す場合は、建物にかけられる予算を明確にして進める
※建築家や工務店に相談しながら探すと「その土地でどんな家ができるか」分かる
ステップ2:建築家・工務店との初回相談
・希望のライフスタイル、家族構成、予算、スケジュールを伝え、設計の方向性を確認する
※建築家との相性やコミュニケーションのしやすさも、長い家づくりを支える重要な要素となる
ステップ3:基本設計・実施設計の打ち合わせ
・建築家がゾーニング(各スペースの配置)、立面デザイン、素材選びを提案し、施主と対話しながら設計図を仕上げる
・素材の最終確認や設備のグレード選定なども実施する
ステップ4:確認申請・工事契約
・設計図の完成後、建築確認申請を提出する
・許可が下り次第、工事請負契約を締結して着工準備に入る
ステップ5:着工〜施工
・工務店の職人が基礎工事から着手し、上棟や外装、内装工事へと進む
・建築家が定期的に現場を確認し、設計図通りに施工されているかチェックする
ステップ6:竣工・引き渡し
・完成検査を経て、施主へ引き渡す
・引き渡し後も、毎年の無料点検などアフターサービスが継続する
※点検の頻度や有償・無償の範囲は、施工を依頼する工務店によって変わる

 

「フルオーダー住宅の家づくりで後悔するのでは」
こうした不安に対処するためには、建築家や工務店の選び方が重要になります。

後悔や不安、失敗を避けるには、以下の3つのポイントを確認してみてください。

  • 一級・二級建築士資格の有無と過去の実績、デザインの確認
  • 建築家と工務店の連携の上手さ、および現場でのトラブルの有無
  • 竣工や引き渡し後、必要になるアフターサービスの内容や期間 など

まとめ|フルオーダー住宅で理想の家をつくる

まとめ|フルオーダー住宅で理想の家をつくる

【事例詳細】H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)

フルオーダー住宅は、設計から使用素材まですべてをゼロから決める完全注文住宅です。

費用の高さや工期の長さ、打ち合わせ回数の多さというハードルはありますが、その分だけ「世界にひとつだけの、自分たちの暮らしにぴったり合った住まい」を手に入れることができます。

大切なことは、信頼できる建築家と工務店を選び、施主・建築家・工務店の3者が密に連携して家づくりを進めることです。

千葉県や東京23区でフルオーダー住宅を検討している方は、「かしの木建設」へご相談ください。

敷地条件・家族のライフスタイル・予算に合わせた最適なプランを、専門家とともに一から考えていきましょう。

▶かしの木建設と一緒に家を建てる【建築家一覧】

▶かしの木建設が建てた【施工事例一覧】

著者情報

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
本コラムのコーナーでは、住まい手に役立つ家づくりの情報を発信しています。

【資格・許可】
千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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