リビングの床は何がいい?タイル・天然木など素材のほか、床の色使いまで”後悔しない”徹底ガイド
「リビングの床、素材は天然木とタイルどっちがいい?どんな床の色がいい?」
毎日目に入り、触れる“床”について、このように悩む方は多いものです。
本記事では大切なリビングの床について、失敗例と対策、ライフスタイル別の最適解や予算、メンテナンスに至るまで「素材と色」の両軸でスッキリ整理します。
▶千葉県・東京23区で「床」までこだわる注文住宅をご検討中の方は「かしの木建設」まで、お気軽にご相談ください
素材と色が重要なリビングの床、後悔のパターンや決め方を紹介
【事例詳細】佐倉市 住宅改修 + アトリエ(撮影:太田拓実)
リビングの印象や快適さを左右する、大きな要素のひとつは「床」です。
素材と色の選び方ひとつで、空間の温かみや明るさ、掃除のしやすさが大きく変わります。
はじめに、失敗を避けるべく後悔しやすい典型パターンとその対策を整理しておきましょう。
失敗が起きる典型パターンと対策
床の後悔は「想像と現実のギャップ」から生まれます。
体感や色味を“実物、生活目線”で確認することが、失敗を防ぐコツです。
たとえば、次のように失敗の例を確認し対策を検討しましょう。
- 体感温度のギャップ:タイルや石材の床は見た目以上に冷たく感じやすい。→ 床暖房やラグの併用、窓際の断熱強化で快適に。
- 硬さ・転倒リスク:小さな子どもや高齢者、ペットには硬質床が不向き。→ タイルカーペットやコルクを部分使いしてクッション性を確保。
- 色味の見え方違い:ショールームの小サンプルと実物では印象が異なる。→ 大判サンプルを昼夜・照明下で確認。見学会での体感も重要視。
- メンテナンスの負担:素材によって掃除・塗装の頻度が変わる。→ コーティングや清掃方法を事前に把握。
- 費用の誤算:材料費だけでなく、施工費用でも費用は変わる。→ “総額見積り”で比較し、貼り方など施工方法も検討。
このように、事前に後悔しやすいポイントを確認した上で、具体的な対策にまで落とし込んで設計することが重要です。
▶︎関連コラム:注文住宅で後悔した人の意外な盲点|後悔しない部屋別の計画ポイントも
最短で候補を絞る3ステップ
床材を早く決めるためには、「見た目」とともに、暮らし方から逆算することが近道です。
- ステップ① ライフスタイルを整理:子ども・在宅ワーク・来客・ペットなど生活パターンを明確に。
- ステップ② テイストを決定:ナチュラル・モダン・ホテルライク・和モダンなど理想の雰囲気を選ぶ。
- ステップ③ 施工と予算を確認:張り替え・重ね貼り・置くだけ(賃貸対応)など現実的な施工方法を決める。
こうした要素を順に整理すると、「見た目重視で後悔」「費用感が合わなかった」といったミスマッチを防げます。
暮らしから逆算してから、素材=暮らしやすさ、色=印象と調和、といった軸を意識すれば、床選びはスムーズに決まります。
▶千葉県・東京23区で「床づかいのおしゃれな家」を建てたい方は「かしの木建設」まで、お気軽にご相談ください
リビング床材の比較|代表的な6種類の特徴や費用など
リビングに使われる床材には、天然木のフローリングから石材系のタイル、塩ビ系のフロアタイルまで多彩な選択肢があります。
それぞれに「見た目」「触感」「費用」「メンテナンス性」といった特徴があり、どれを重視するかで最適解は変わります。
代表的な6種類の床材について、特徴や費用感を分かりやすく解説します。
床材の種類 | 雰囲気・特徴 | 弱点・注意点 |
費用感(㎡あたり)
|
フローリング(無垢/複合) | 経年で味わいが出る。素足で温かく、木の香りや質感を楽しめる。 | 水染み・へこみ・紫外線焼けに注意。 |
複合:1.5万円前後/㎡
無垢:2万円前後/㎡ |
磁器・セラミックタイル | 石目、大判でホテルライク。清潔感と高級感を演出。 | 硬さ冷たさを感じることがある。 |
2万円前後/㎡(サイズ・下地で変動)
|
フロアタイル(塩ビ) | 木目・石目・モルタル調などデザイン豊富。 | 安価な品は艶や反りが気になることも。 |
1.5万円前後/㎡
|
クッションフロア | 柔らかく防音性があり、子どもや高齢者にも安心。 | 家具跡がつきやすく、高級感は控えめ。 |
1万円前後/㎡
|
畳・小上がり活用 | 座る暮らしに馴染む。和モダンにも合うデザイン。 | 日焼けやへたり、湿気による劣化に注意。 |
新設:1.5万円前後/㎡
|
カーペット/タイルカーペット | 吸音性が高く、防音や転倒防止に◎。 | ダニ・ハウスダスト対策に注意。 |
1.5万円前後/㎡
|
※費用は目安です。施工者や地域によって金額は異なりますので、実際に新築、リフォームする際には依頼する会社に見積もりを依頼しましょう。
色で失敗しない|リビング床色の選び方
素材と同様に、リビングの印象を大きく左右するのが「床の色」です。
同じ間取りと素材でも、色のトーンや明度が変わるだけで広さの感じ方や雰囲気、家具との調和は異なります。
ここでは人気の4系統の特徴と、空間づくりのコツを紹介します。
床色タイプ | 雰囲気・特徴 | メリット | デメリット |
ナチュラル系(オークなど) | 明るくやさしい印象。どんなテイストにもなじむ万能カラー。 | 部屋が広く明るく見える。北欧・ナチュラル・カフェ風にも対応。 |
採用される例が多く、「自分だけのデザイン」を求める方に不向き。
|
ブラウン〜ダーク系(ウォールナットなど) | 落ち着きと高級感を演出。空間を引き締める存在感。 | 重厚感・高級感が出やすく、ホテルライクな空間に◎。 |
採光が少ない部屋では圧迫感を感じやすい。
|
ホワイト・ライト系 | 明るく清潔感があり、開放的な印象に。 | 空間を広く見せ、インテリアを軽やかに仕上げる。 |
汚れや髪の毛などが目立ちやすい。
|
グレー/石目・モルタル調 | モダンで上質、近年人気の無彩色トーン。 | インテリアを選ばず木家具とも好相性。汚れも目立ちにくい。 |
トーンが暗いと冷たい印象になりやすい。
|
▶木のよさ、美しさを引き出す「かしの木建設」の資料を請求する
リビングの床、素材や色に関する注意点
床選びでは、素材や色そのものだけでなく、空間全体との調和や住み心地の維持も大切なポイントです。
記事の終わりに、インテリアとの色合わせやメンテナンス性、そして寒さ対策としての床暖房など、実際の暮らしで差が出る要素を確認しておきましょう。
床の色とインテリア(家具やカーテンなど)を一緒に検討
【事例詳細】東京都中央区 T様邸(設計:赤桐雅子+西田雄一建築設計事務所)
床の色は、部屋全体のトーンを決定づける“ベースカラー”です。
家具・建具・カーテンを別々に選ぶと、まとまりがなく見えることがあります。
同系色で統一するか、1トーン明るい・暗い家具を選ぶと自然なコントラストが生まれますので、床の色とカーテンや家具は一緒に選ぶことがおすすめです。
メンテナンスの費用や容易さも検討要素に
リビングの床は日々の生活で最も汚れや傷がつきやすい部分です。
素材ごとにメンテナンスの頻度や方法が異なります。
たとえば、無垢材は定期的な塗料の塗布が求められますが、フロアタイルや磁器タイルは水拭きで簡単に清掃できます。
目地の汚れが気になる場合は、濃色の目地材や撥水加工を選ぶこともおすすめです。
「美しく長く保つ手間やコスト」も、初期費用と合わせて比較しましょう。
寒さが気になる場合は床暖房や木の床も検討を
【事例詳細】我孫子市 我孫子の家離れ(設計:堀部安嗣建築設計事務所)
タイルや石目床はデザイン性に優れる反面、冬場に冷たく感じやすい点に注意が必要です。
寒さが気になる場合は木の床、またはタイルの床に床暖房を設置することもおすすめです。
素材ごとにどういった触感があるのか知るためには、モデルハウスや現場見学会に参加しましょう。
▶︎関連コラム:建築家が設計したおしゃれな木の家に暮らす|間取りやデザインのアイデア
まとめ|床選びはライフスタイルから検討を
【事例詳細】E様邸(設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE(株))
リビングの床は、見た目のデザインだけでなく、暮らし方や快適さを支える基盤です。
小さな子どもやペットがいる家庭では滑りにくさや掃除のしやすさを重視し、在宅ワークが多い方なら防音性や質感にこだわるなど、まずはライフスタイルから素材を選ぶことが正解といえます。
また、同じ素材でも色や照明、家具との調和によって印象が大きく変わりますので、理想の雰囲気をイメージしながら、見学会で体感したり実物サンプルを手に取ったりして確認してみましょう。
千葉県や東京23区で「木のぬくもりを活かした心地よい住まい」を建てたい方は、かしの木建設へお問い合わせください。
素材の質感や色のバランスを大切に、暮らしに寄り添うデザイン住宅をご提案いたします。