「新築で仏壇を置きたくない」悩みを解決|置き場所の決め方・目立たせない設計方法を紹介
新築を計画する際、「仏壇を置きたくない」と感じる方もいます。
また、この思いをご家族に打ち明けられずにいる方もいます。
ここで確認しておきたいことは、供養をしたくないわけではなく、毎日を過ごす空間に仏壇を置くことに迷いがあるという点です。
本記事では置かない場合の選択肢と、置いたうえで視線から外す設計の工夫までを整理します。
※本記事で解説する内容は一般的なものです。仏壇の作法やまつり方は宗派や地域によって考え方が異なりますので、菩提寺のお考えやお住まいの地域の風習を改めてご確認ください。
このコラムで分かること
- 仏壇は置かない選択と、置いたうえで目立たせない選択の両方があります
- 仏壇の引き受けとあわせて、法事を誰が担うかも家族で確認しましょう
- 配置の考え方は宗派や地域で異なるため、菩提寺への確認から始めます
- 建具や造作を使えば、主な生活の空間から目立たないよう納めることも可能です
目次
■新築で「仏壇を置きたくない」と感じる理由
■新築の仏壇をどうするか|置かない場合と置く場合の選択肢
■新築で仏壇を置く場所の決め方
■仏壇を目立たせずに納める設計の工夫
■新築での仏壇に関するよくある質問
■まとめ|新築・リフォームなら仏壇は置き方を調整できる
新築で「仏壇を置きたくない」と感じる理由
新築に仏壇を置きたくないと感じる背景には、いくつかの異なる事情が重なります。
改めて理由を確認すると、解決する道筋が見えてきます。
- 置く場所の見通しが立たない:間取りに仏間を設けるスペースがない
- 住まいの雰囲気と合わない:内装の色や素材と、仏壇の色調や艶が揃わない
- 手入れの負担:仏具の掃除やお供え、線香の煙と香りがライフスタイルに合わない
- 信仰との距離:日々の礼拝を習慣にしていないため、置いても使わないのではないかと感じる
- 家族や親族の間での調整:配偶者や親の考えが揃っておらず、話を進めにくい
特に気にされる方が多いのは2つ目の理由で、仏壇そのものを否定しているのではなく、整えた内装の中で浮いて見えることが気がかりという内容です。
なお、仏壇を置かない住まいも増えていますので、「周囲がどうしているか」という一般論を気にする必要は基本的にはありません。
新築の仏壇をどうするか|置かない場合と置く場合の選択肢
仏壇の設置は、置くか置かないかの二択ではありません。
両者の中間的な選び方もありますので、複数の方法から最適なものを選びましょう。
| 選択肢 | 方法 |
確認事項
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| 住まいに合う大きさに交換する | コンパクトな仏壇や上置き仏壇に替え、置き場所の選択肢を広げる |
宗派によって仏具の構成が変わるため、菩提寺に確認する
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| 手元供養にする | 遺骨の一部を小さな骨壺に納めたり、写真などを飾ったりして供養する |
親族の間で考え方が分かれることがあるため、先に相談する
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| 菩提寺に預かってもらう | 位牌を寺に預け、住まいには置かない |
預け方と費用の考え方、法要の進め方を寺に確認する
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| 必要な法要などを確認して手放す | 宗派に応じた手続きを確認し、仏壇を手放す | 法要の名称や考え方は宗派で異なるため、菩提寺などに手順と依頼先を確認する |
| 置いたうえで目立たせない | 建具の中や造作に納め、生活の視線から外す |
完成後は変更しづらいため、間取りの検討と並行して決める
|
まずは家族・親族で希望を整理し、宗派の作法に関わることは菩提寺にも確認しましょう。菩提寺がない場合は、相談できる寺院や仏壇店に尋ねる方法もあります。
また、置き場所に加えて確かめたい点は、仏壇を引き受けると法事を営む立場もあわせて引き受けることになるケースがあることです。
誰がどの役割を担うのか、ご家族・ご親族で確認するとトラブルを避けられます。
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新築で仏壇を置く場所の決め方
【事例詳細】佐倉市 古民家改修(設計:建築築事務所 撮影:太田 拓実)
仏壇を置く場所は、作法の面と暮らしの面の両方から考えます。
先に押さえておきたいのは、作法には統一された決まりがあるわけではないという点です。
配置を考えるときの前提|宗派と地域で考え方が異なる
仏壇の向きには複数の考え方がありますが、方角を一律に定めていない宗派もあります。
ご本尊をどう安置するかという考え方そのものが異なるため、一律の正解はなく、菩提寺に確認してから決めることが確実です。
そのうえで、宗派を問わず一般に配慮が必要な点もあります。
- 直射日光が長時間当たる場所を避ける:仏具や扉の変色、木部の反りにつながる
- 湿気がこもる場所を避ける:水回りの近くや風の抜けない場所は木部に負担がかかる
- 空調の風が直接当たる場所を避ける:乾燥と温度変化が木部に影響する
- 手を合わせる場所を確保する:座って拝むか立って拝むかで前方に確保するべきスペースが変わる
- 神棚と向かい合わせにしない:配慮が必要なケースもある
作法は宗派や地域で異なるため、必要な確認をしたうえで暮らしやすさも含めて設計者に相談しましょう。
仏壇の種類別に必要なスペースの目安
必要な広さは、仏壇の種類や置き方によって変わります。
本体が収まることに加え、扉の開閉やお参り、掃除のために設けたいスペースについても確認しましょう。
| 仏壇の種類 | 置き方の特徴 |
確保したいスペースの考え方
|
| 小型仏壇・手元供養のスペース | 棚や家具の上などに置く |
載せる面の奥行きと、お供え物を置く場所、手を合わせる前方のスペースを確認する
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| 上置き仏壇 | 家具や専用台の上に置く |
家具の耐荷重と、お参りしやすい高さを確認する。扉を開いたときの幅も考慮する
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| 台付き仏壇 | 収納付きの台とともに床に置く |
設置場所の幅・高さ・奥行きに加え、扉や収納を開閉するスペースを確保する
|
仏壇の周囲には、風通しや掃除のための余裕も必要で、コンセントやスイッチの位置も検討する必要があります。
配置する仏壇が決まっている場合は、実物の寸法と扉を開いた状態を確認したうえで設置場所を検討しましょう。
▶︎関連コラム:スイッチの高さは何cmが標準?低めの理由、おしゃれに見せる決め方も解説
仏間がない間取りでの置き場所
仏間を設けない間取りでも、仏壇を置く候補となる場所はいくつか考えられます。
それぞれに向く理由と気をつけたい点があるので、注意しましょう。
- リビングの一角:手を合わせる習慣を続けやすい。来客の視線に入りやすいため、デザイン性への配慮が必要な場合は別途検討する
- 和室や畳コーナー:内装と調和しやすい。来客時以外に人が入らないと手入れが滞る可能性がある
- 廊下の突き当たりやホールの壁面:生活動線から外れた位置に納められる。風やほこりの影響を受けやすい
- クローゼット内など収納の一部:扉の中に納めやすい。奥行きと天井高に制約が出やすい
- 寝室:人目に触れにくい。就寝する部屋に置く考え方は家庭によって分かれる
▶︎関連コラム:新築に神棚は必要か?設置場所と方角の決め方、後悔しない判断軸
仏壇を目立たせずに納める設計の工夫
仏壇を置くことと、仏壇が目に入り続けることは別の問題としてとらえます。
設計段階で配置や建具を工夫すれば、仏壇を大切にしながら生活空間になじませることは可能です。
| 設計の工夫 | 具体的な方法 |
計画時のポイント
|
| 建具の中に納める | 引き戸や折れ戸の内側に仏壇を置き、お参りするときだけ開ける | 扉の開閉とお参りのための広さを確保する。線香やろうそくを使う場合は周囲の可燃物との距離に配慮し、火が残っている間は扉を閉めない |
| 造作で寸法を合わせる | 仏壇に合わせた開口を設け、木の色や素材感を周囲と調和させる | 仏壇の出し入れや転倒防止、風通しを考慮し、仏具を納める収納もあわせて計画する |
| 視線の通り道から外す | 玄関やソファから直接見えない位置に置き、必要に応じて壁などで視線を遮る |
立ったときと座ったときの両方の視線を、間取りとあわせて確認する
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| 照明で印象を切り替える | 仏壇まわりの照明を個別に点灯できるようにする |
お参りの際の明るさと、普段の室内での見え方を確認する
|
建具で隠すのか、造作で見せる面にするのか、といった判断は、ライフスタイルや間取りと切り離すことはできません。
かしの木建設では、施主と建築家、工務店の3者で打ち合わせを重ねながら、こうした細部を含めて一緒に決めていきます。
仏壇の納まりなど、細かな点についてもこだわって家づくりをしたい方は、相談しやすい建築家もご紹介できますので、千葉県・東京23区で家づくりをご検討中の方はお気軽にご相談ください。
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新築での仏壇に関するよくある質問
新築で仏壇を置く場合に生じやすい疑問について、回答とともにお伝えします。
Q:家族の間で意見が分かれたときはどう進めればよいですか?
A:仏壇を引き受けることを前提に話を進めようとすると、話が平行線になりやすいです。
仏壇を誰が引き受けるのか、法事をどこで営むのかといった役割から家族を交えて確かめると話が整いやすくなります。
記事でご紹介した、設計の工夫によって「間を取る案」もありますので、意見が分かれたことも含めて、設計者に相談してみましょう。
Q:後から仏壇を置くことになっても対応できますか?
A:後から仏壇を置くことは可能ですが、建具の中に納める方法や造作で寸法を合わせる方法は、完成後では選びにくくなります。
将来、引き受ける可能性がある場合は、壁面の一部を空けておく、その位置に電源を用意しておくといった備えを設計の段階でしておきましょう。
Q:神棚と仏壇を同じ部屋に置いてもよいですか?
A:神棚と仏壇を同じ部屋に設けている住まいもあります。
配慮されやすいのは、向かい合わせにしないこと、どちらかを見下ろす高さにしないこと、といった工夫です。
ただし、宗派や地域によって異なりますので、菩提寺と神社の双方に確認すると安心です。
まとめ|新築・リフォームなら仏壇は置き方を調整できる
【事例詳細】Y様邸(設計:赤桐雅子・西田雄一建築設計事務所)
新築に仏壇を置きたくないと感じる理由は、置く場所、住まいとの調和、手入れの負担、信仰との距離、家族との調整と多岐にわたります。
住まいとの調和や置き場所は、設計で工夫できる部分です。家族の希望を整理したうえで、設計者に相談してみましょう。
かしの木建設では、ご実家でお使いの仏壇にぴったりの場所を設える方法から、仏壇を普段は隠す方法、卓上などにコンパクトに配置する方法など、複数の方法をご提案できます。
千葉県・東京23区で新築をご検討中の方は、かしの木建設へお気軽にご相談ください。





















