東京郊外で住みやすい街はどこ?家族で暮らすメリットと選び方を解説
「東京郊外の住みやすい街で、家族とゆったり暮らしたい」「都心の住宅価格は高すぎる。少し離れれば、広い家を建てられるのでは」
このようにお考えのご家族が、ここ数年で増えているように感じられます。
都心の住宅価格の高騰と在宅勤務の定着によって、「通勤時間が長くても、住環境を優先する」という選択が現実的になったことも理由のひとつです。
本記事では、東京郊外(都心へ通勤可能な23区外縁部および隣県エリア)に家族で暮らすメリットを整理したうえで、23区外縁部の5区および千葉方面の3市についてご紹介します。
【このコラムで分かること】
- 東京郊外には都心に通いやすい23区外縁部(都内)や、千葉など隣県の通勤圏が含まれます
- 家族での街選びは「通勤・子育て・土地相場・災害リスク」の3基準で比較します
- 23区外縁部の5区と千葉方面の3市を、4つの比較基準に沿って表で紹介します
- 郊外は土地にゆとりがある分、間取りや庭など設計の自由度が高く、家づくりの選択肢が広がります
目次
■東京郊外とは|23区の外側に広がる、隣県も含む都心通勤圏の住宅地
■家族で住む街選び、4つの基準|通勤・子育て・土地相場・災害リスク
■【東京23区】外縁部で家族に人気の住みやすい街5選
■【千葉方面】東京郊外として隣県も選択肢に
■郊外の土地を活かす家づくり|広さは「設計の自由度」に変わる
■「東京郊外の住みやすい街」に関連するQ&A
■まとめ|東京郊外での暮らしは「かしの木建設」にご相談を
東京郊外とは|23区の外側に広がる、隣県も含む都心通勤圏の住宅地
「東京郊外」には厳密な定義はなく、本記事では都心に通いやすい23区の外縁部(都内)と、千葉方面など隣県の近郊都市をあわせて指すこととします。
都心へ通える範囲で、住環境と価格のバランスに優れたエリアを広く見渡すことが、満足のいく街選びにつながります。
▶︎関連コラム:【2026年最新】千葉県の住みやすい街ランキング|人気(転入超過)の多い街トップ10と住みやすい家づくりのポイント解説
家族世帯が東京郊外を選ぶ3つの理由|広さ・環境・教育費の余裕
家族世帯が東京郊外を選ぶべき理由は、大きく次の3つに整理できます。
- 同じ予算で土地と家が広くなる:都心部と比べて土地相場が抑えられ、庭や駐車スペースも確保しやすい
- 公園・緑・水辺が身近にある:大規模な公園や河川敷が近く、子どもがのびのび育つ環境を選べる
- 住居費を抑えた分を教育費や暮らしに回せる:土地代の差額を、教育費や建物のグレード、日々のゆとりに振り分けられる
地価公示において区部地域で令和4年以降一貫して、土地価格は上昇を続けています。
同じ予算で比較した場合、郊外エリアを選ぶことでより広さにゆとりのある住まいを計画しやすくなります。
郊外暮らしのデメリットも確認|通勤時間と車の必要性
一方で、以下のとおり郊外暮らしには注意点もあります。
- 駅から離れた立地の場合、ドアtoドア(総通勤時間)で片道60分〜90分を超えることがある
- 駅から離れた土地では車が必要になる
- 店舗や医療機関の選択肢が都心より減る
重要な点は、こうしたデメリットをご自身の働き方・暮らし方で許容できるかを先に確認することです。
たとえば、在宅勤務が多く出社頻度が週2〜3日程度であれば通勤時間の負担は軽減されます。
また、車を所有することで日用品のまとめ買いがしやすくなったり、少し離れたロードサイドの大型店舗や総合病院へアクセスしやすくなったりと、行動範囲や選択肢を広げることも可能です。
ただし、車の維持費がかかることや、運転への不安などから車が使えない場合の交通手段・近隣医療機関の有無などは、事前にチェックしておくと安心です。
家族で住む街選び、4つの基準|通勤・子育て・土地相場・災害リスク
【事例詳細】我孫子市 我孫子の家離れ(設計:堀部安嗣建築設計事務所)
家族世帯の街(土地)選びは、次の4つの基準で比較すると迷わずに済みます。
- 通勤時間:自宅から目的地までの「ドアtoドア(徒歩・乗換等を含む総通勤時間)」で90分以内、できれば60分以内が続けやすい目安
- 子育て環境:支援制度の内容、保育施設の入りやすさ、学校や公園までの距離を確認する
- 土地相場:土地費用を抑えて、その分を建物や暮らしに回す
- 災害リスク:ハザードマップで浸水・液状化・土砂災害のリスクを土地単位で確認する
この4つの基準を「どれを優先し、どれを譲るか」順番に並べ替えることが満足度の高い家づくりにつながります。
▶東京郊外での家づくりは「かしの木建設」へ。土地探しからのスタートでもご相談を承ります
【東京23区】外縁部で家族に人気の住みやすい街5選
まずは東京23区のうち、隣県と接する「外縁部」の5区をご紹介します。
外縁部の区は、都心部と比べて土地相場が抑えめでありながら、大きな公園や水辺の環境に恵まれ、郊外的なゆとりと都心への通いやすさを両立できる点が魅力です。
| 区 | 主要駅からの乗車時間(目安) | 土地坪単価の目安(住宅地平均) | 特徴 |
| 江戸川区 | 葛西・西葛西駅から東西線で大手町まで約15〜20分 | 約146万円 | 親水公園が多く子育て支援が手厚い。荒川・江戸川沿いは水害リスクの確認が必要 |
| 葛飾区 | 新小岩駅から総武線快速で東京駅まで約15〜20分 | 約128万円 | 水元公園と下町の暮らしやすさ。相場は23区で抑えめだが、低地部の浸水対策を事前確認 |
| 足立区 | 北千住駅から千代田線直通で大手町まで約15〜20分 | 約136万円 | 北千住の再開発と5路線が便利。子育て施設も充実する一方、荒川周辺の水害リスクに注意 |
| 練馬区 | 練馬・石神井公園駅から西武池袋線で池袋まで約10〜15分 | 約159万円 | 光が丘公園など23区トップの緑地と良好な教育環境。高台が多く地盤も比較的安定 |
| 板橋区 | 成増・大山駅から東武東上線で池袋まで約10〜15分 | 約183万円 | 商店街が多く買い物に便利。池袋へのアクセスが良く、台地側は水害リスクが低い |
※練馬区・板橋区は池袋方面(副都心)、江戸川区・葛飾区・足立区および千葉方面は東京駅・大手町・秋葉原方面(都心部)を主な目的地とした目安時間です。通勤先によっては所要時間が異なることがあります。
※地価水準は、令和8年地価公示(住宅地平均)の㎡単価を坪換算した目安です。実際の取引価格は立地・接道・敷地面積などの条件により変動します。
【千葉方面】東京郊外として隣県も選択肢に
「東京郊外」を都心に通える住宅地と広く捉えるなら、千葉方面はぜひ視野に入れたいエリアです。
都心へ通勤可能な所要時間(20〜40分程度)でも、23区外縁部と比べて土地相場をさらに抑えて広さを確保しやすく、同じ予算なら建物や庭にかけられる金額が変わります。
特に東京・大手町方面へアクセスする総武線・京成線・東西線・つくばエクスプレスなどの路線は、23区東部(江戸川区・葛飾区・足立区など)と地続きにつながっています。
そのため、東京駅や大手町周辺を通勤先とする場合は、通勤ルートや乗換体系の利便性を保ったまま「23区東部」と「千葉方面」を比較検討しやすい点も特徴です。
| 市 | 都心への電車乗車時間(目安) | 土地坪単価の目安(住宅地平均) | 特徴 |
| 市川市 | 総武線快速で東京駅まで約20分 | 約101万円 | 文教地区で教育環境が良好。北部高台は地盤が安定、沿岸・江戸川近くは浸水・液状化注意 |
| 流山市 | つくばエクスプレスで秋葉原まで約35分 | 約64万円 | 送迎保育など子育て支援の先進地。台地が多く全体として自然災害に強い街並み |
| 千葉市 | 総武線快速で東京駅まで約40分 | 約49万円 | 政令市の充実した医療・子育て支援とゆとりある土地。内陸台地は地盤が安定 |
※地価水準は、令和8年地価公示(住宅地平均)の㎡単価を坪換算した目安です。実際の取引価格は立地・接道・敷地面積などの条件により変動します。
郊外の土地を活かす家づくり|広さは「設計の自由度」に変わる
【事例詳細】市原Mさんち(設計 アーツ&クラフツ建築研究所)
ここまで8つのエリアをご紹介しましたが、郊外の家づくりの本当の価値は土地の広さそのものではなく、広さが生み出す「設計の自由度」にあります。
- 庭とひとつながりになるリビング
- 家事が楽になる回遊動線
- 光と風を採り込む吹き抜けや中庭
こうした、都心の限られた敷地では難しいプランも、郊外のゆとりある土地なら現実的な選択肢になります。
▶︎関連コラム:広い家に住みたい!計画のポイント6選&実例紹介も
土地選びで必ず確認したい3点|ハザードマップ・接道・高低差
エリアを絞り込んだら、次は土地単位でのチェックが欠かせません。
同じ市・区の中でも、土地によって条件は大きく異なるためです。
- ハザードマップ:浸水・液状化・土砂災害のリスクを自治体の公開マップで確認する
- 接道と前面道路の幅:建てられる建物の条件や、車の出し入れのしやすさに直結するため実態を確認する
- 高低差・擁壁:造成や擁壁のやり直しに大きな費用がかかる場合があるため事前に調査する
こうした確認は、不動産会社だけに任せずに、実際に家を建てる会社と一緒に行うと安心です。
「気に入った土地」が「建てたい家を建てられる土地」とは限らないからです。
▶︎関連コラム:平屋は建築家と建てた方が良い理由|東京・千葉のおしゃれな平屋間取り実例
建築家と創る家なら、土地の個性を最大限に活かせる
かしの木建設は、創業から半世紀にわたり、たくさんの建築家とともに家づくりに携わってきました。
- 同じ広さの土地でも、建築家の設計次第で「庭と一体で暮らす家」にも「光と風が通り抜ける家」にもなる
- 変形地や高低差のある土地でも、設計の工夫で唯一の魅力に変わる
このように土地のポテンシャルを最大限に引き出せることが、建築家と創る家づくりの醍醐味です。
また、かしの木建設では無垢材や漆喰といった自然素材を使った家づくりを大切にしています。
自然素材が持つ優れた調湿性や断熱性は、郊外ならではの広い空間や大きな開口部(窓)のある設計と組み合わせることで効果を最大限に発揮します。
広いLDKや庭とつながるオープンな空間でも、年間を通して温度・湿度や空気が快適に保たれ、「敷地の広さ」と「室内環境の心地よさ」を両立した住まいを実現可能です。
▶東京23区・千葉県の郊外エリアで理想の家を建てたい方は、土地探しから対応できる「かしの木建設」にお気軽にご相談ください
「東京郊外の住みやすい街」に関連するQ&A
かしの木建設の家づくりでは、東京郊外をご希望される方も多くいます。
打ち合わせの中でよく頂くご質問についてお答えします。
Q:東京郊外に住むと、都心への通勤は厳しいですか?
A:主要駅から都心への電車乗車時間は10〜40分程度ですが、ご自宅の立地によっては、「ドアtoドア」を考慮すると片道60分前後になる場合があり、負担を感じる可能性はあります。
移動時間が長くなると負担を感じやすくなりますが、以下のように始発駅や着席しやすい路線・駅を活用することで、通勤時間を読書や仕事、リラックスの時間として有効活用できます。
- 足立区: 北千住駅始発(日比谷線)、綾瀬駅始発(千代田線)
- 千葉市: 千葉駅始発(総武線)
- 市川市: 妙典駅始発(東西線) など
出社が週2〜3日であれば、多少の遠さより住環境を優先する考え方も現実的です。
Q:郊外での暮らしは、買い物など利便性の面ではどうですか?
A:主要駅の周辺にはスーパーやドラッグストアが集まっているため、日々の生活必需品の買い出しには十分対応できます。
ただし、専門性の高いショップや多様なクリニック・総合病院の選択肢という点では、都心部より絞られるのが実態です。
エリアごとの特徴として、以下のような違いや工夫があります。
- 23区外縁部(江戸川区・葛飾区など):駅周辺の商店街やスーパーが充実しており、徒歩や自転車圏内で日常の買い物が完結しやすい
- 千葉方面(流山市・千葉市など):車を活用することで、ロードサイドの大型ショッピングモールやロードサイド型店舗での「週末のまとめ買い」がしやすい
Q:東京23区の郊外と千葉方面、家族で住むならどちらがよいですか?
A:どちらが住みやすいという答えはありません。通勤先が池袋・新宿方面なら練馬区・板橋区が、東京駅・大手町方面なら葛飾区・江戸川区・足立区や千葉方面が通いやすくなります。
そのうえで、土地の広さをどこまで優先するかで決まります。
同じ予算で「23区の住所」を取るか、「千葉での広さとゆとり」を取るか、ご家族の優先順位を整理してから比較することをおすすめします。
まとめ|東京郊外での暮らしは「かしの木建設」にご相談を
東京郊外には、23区の外縁部だけでなく、千葉など隣県の通勤圏まで多彩な選択肢があります。
今回ご紹介した23区外縁部や千葉方面の地域は、いずれも「都心への通いやすさ」と「暮らしのゆとり」を両立できるエリアです。
そのうえで、ご家族にとって譲れない条件(通勤時間の許容範囲、予算・土地の広さ、子育て環境など)の優先順位を整理・明確化することで、ご家族に合った候補エリアの比較検討がスムーズになります。
「かしの木建設」は、千葉県と東京23区を施工エリアに、建築家とのコラボレーションによる完全注文住宅を半世紀にわたり手がけてきました。
土地探しからのご相談にも対応しておりますので、東京郊外での家づくりをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。






















