吹き抜けにはシーリングファンがおすすめ!効果や回転方向解説も
高い吹き抜けに取り付けられている大きなシーリングファンは、リゾートホテルや飲食店などで見かけられることが多くおしゃれですよね。
見た目が洗練された雰囲気になるのはもちろんですが、空調の効きを良くするといった嬉しい効果も。
そこでこの記事では、吹き抜けにシーリングファンを取り付ける際のおすすめポイントや効果、小さい吹き抜けでも大丈夫?といった疑問についてまとめていきます。
これから新築やリフォームで吹き抜けをご検討される方は、ぜひ参考にしてみてください。
シーリングファンとは
シーリングファンとは、天井に設置する大型扇風機のことです。一般的に吹き抜けなど高い天井で設置されることが多く、部屋の空気を循環させることで室内の気温を一定に保つ効果があります。
最近では見た目のおしゃれさから、インテリアとしてシーリングファンを検討される方が増えています。シンプルなデザインだけでなく木目調、シルバーメタリックなど豊富な種類が選べて、どんなインテリアにもおすすめです。
シーリングファンの価格相場
シーリングファンの本体価格は1万円~15万円程度となっています。
羽のみでシンプルなタイプだと1万円~5万円程度、照明器具付きのタイプだと10~15万円程度が価格相場となるでしょう。
また、取り付け費用が別途必要になる場合もあります。
依頼する業者にもよりますが、取り付け価格は3000~8000円程度のことが多いです。
構造が複雑な吹き抜けや、高い足場を組む必要がある場合などには追加費用が掛かる場合もあるため、事前に取り付け業者に確認しておきましょう。
シーリングファンが吹き抜けにおすすめな理由
「吹き抜けを計画しているけれど、シーリングファンは必要ないのでは?」と思っている方もいるでしょう。
たしかにシーリングファンは余計に費用が掛かり、実質的な効果がなければ取り付けを避けたくなるかもしれません。
しかしシーリングファンには、生活する上で便利なメリットがたくさん!
ここでは、シーリングファンを取り付けた場合の効果をご紹介していきます。
シーリングファンが吹き抜けにおすすめな理由①夏涼しく、冬暖かい
シーリングファンで空気を攪拌することで、室内の気温を一定に保つ効果があります。
一般的に暖かい空気は部屋上部に昇り、逆に冷たい空気は下がるという性質があるため、吹き抜けなど天井の高い部屋だと室内に気温差が生まれてしまうのです。
そのためエアコンのみの吹き抜けだと「暖房を付けてもなかなか下の方まで暖まらない」「冷房が効きすぎて寒い」といったトラブルに繋がってしまいます。
しかしシーリングファンで室内の空気をかき混ぜれば、空調の効きが良くなり快適な室温調整が可能に。
またシーリングファン自体の稼働電気代はかかるものの、気流を作ることでエアコン設定温度を省エネに設定できるため電気代が安くなる効果も期待できるでしょう。
夏場など「エアコンを付けるまでもないけれど少し暑い」といった時にも、シーリングファンだけで快適に過ごせます。
シーリングファンの自然な風の流れは、エアコンよりも健康的な空調です。
シーリングファンが吹き抜けにおすすめな理由②見た目がおしゃれ
シーリングファンは、やはりおしゃれな見た目が魅力と考える方は多いでしょう。
日本の住宅にはない洗練された雰囲気になり、リゾートホテルのような海外の雰囲気も演出できます。
ホワイトの本体カラーを選べば余計な存在感を出さず、シンプルで落ち着いた雰囲気になるでしょう。
また最近人気のブラック系インテリアに合う黒だと、部屋全体が引き締まりクールな印象になります。
インテリアファンを付けるだけで豪華な部屋に見えるので、吹き抜けをおしゃれに演出したいという方には特におすすめです。
シーリングファンが吹き抜けにおすすめな理由③部屋の除湿効果も
シーリングファンで室内の気流を生み出せば、部屋の除湿効果も期待できます。
じっさいに、シーリングファンを回した状態で洗濯物を干していると早く乾くという声は多いです。
風が常に当たっている状態になるので、屋外に干しているのと同じような効果が得られるのです。
梅雨時や雨の続く日には洗濯物が乾かないのが困りごとですが、インテリアファンを回せばスピーディーに乾きます。
室内を快適な状態に保ちながら洗濯物も乾くので、一石二鳥ですね。
失敗しない吹き抜けシーリングファンの選び方
ここでは、シーリングファンを選ぶ際にチェックしたいポイントをご紹介していきます。
延長パイプの長さやモーターの種類など、初めてインテリアファンを選ぶという方には馴染みのない言葉もありますが、ぜひ参考にしてみてください。
延長パイプ長さ
シーリングファンは天井から吊り下げる器具のため、状況に応じて「延長パイプ」を取り付ける必要があります。
延長パイプとは、シーリングファンの柄の長さを追加できるものです。
メーカーによって種類は異なりますが、一般的には30㎝、60㎝、90㎝といった長さがあり、オプション品として選べるようになっています。
シーリングファンに延長パイプを取り付ける目的
延長パイプを取り付ける目的としては、以下が挙げられます。
天井が高いと下の方まで気流が届かないため、空調効率をアップさせるために本体の高さを下げる目的があります。
また、平天井なら延長パイプ無しでも問題なく取り付けられますが、勾配の付いた傾斜天井の場合は普通に取り付けると羽が傾斜部分に当たってしまう場合も。
こういったケースでは、羽が当たらない高さに下げるために延長パイプが使われます。
逆に、2階部分からシーリングファンに手が届いてしまう間取りの場合には、安全性を確保するために延長パイプは付けないほうが良い場合も。
間取りによって適した長さは異なるため、必ず住宅会社に確認しましょう。
延長パイプの長さ目安
延長パイプの長さは、下記が目安です。
- 天井高さ3.3m以下:40~60㎝以内
- 天井高さ3.5~4m:60㎝
- 天井高さ4~5.5m:60~90cm
- 天井高さ5.5m以上:90㎝
天井高さがそれほど高くない場合には、延長パイプなしでも問題ありません。
3.5m程度のハーフ吹き抜けの場合。ミドルサイズである60㎝の長さがあればちょうど良い高さに。
2階までの5.5m以上の吹き抜けになると、空調効率をアップさせるために90㎝程度の長さが必要になるでしょう。
風向き回転方向が変更できるか
シーリングファンの羽には角度が付けられており、回転する向きによって風向きが変わってきます。
暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下に溜まるといった性質があります。
そのためシーリングファンの風向きは、夏場には下向き、冬場には上向きに回転させるのがおすすめです。
夏場には直接シーリングファンの風を感じることができるため、体感温度が下がって涼しくなるという効果も。
ただしインテリアファンの製品によっては、機能を絞ってリーズナブルにしているため風向き変更機能が付いていない場合も。
インテリアファン購入の際には、回転方向が変更できるタイプを選ぶのがおすすめです。
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DCモーター、ACモーターとは
シーリングファンの駆動方式には、「DCモーター」「ACモーター」の2種類があります。
それぞれの簡単な特徴は以下となります。
- DCモーター:消費電力が小さく、振動や音が小さいためストレスなく使える
- ACモーター:デザインの種類が豊富で、価格が安い
このように、機能面ではDCモーターが優れています。消費電力が小さく静かなのに風量はしっかり確保できるので、広めの吹き抜けで空調効果を高めたいという場合にぴったりでしょう。
一方でACモーターは、機能面ではCDモーターに劣るものの価格が安いのがメリットです。また木目調やブラックといった幅広いデザインのバリエーションがあるのもポイントで、インテリア性重視の方におすすめとなっています。
掃除のしやすさ
シーリングファンは機能面、インテリア性ともにばっちりの設備ですが、毎日の生活の中でホコリが溜まってくることも。
やはり月に1回程度は、ハンディモップなどでホコリ取りをするのがおすすめです。
シーリングファン取り付けの際には、掃除のしやすさも考えて計画するようにしましょう。
具体的には、スイッチで昇降機能が使えるタイプを選ぶ、2階からハンディモップで掃除できる位置に設置しておくといった対策が考えられるでしょう。
小さい吹き抜けにもシーリングファンは設置できる
「シーリングファンを取り付けたいけれど、吹き抜けがそれほど広くない」という場合でも、ポイントを押さえればシーリングファンの取り付けは可能です。
ここでは、小さい吹き抜けにシーリングファンを取り付ける際の目安をご紹介していきます。
壁からの距離目安
シーリングファンの最小施工寸法は、以下になります。
- ファンの羽根の先端から壁面は40㎝以上離す
- ファンから床面までは2m以上離す
また、メーカーによって基準は異なりますが、傾斜天井設置可能タイプなら32°以内なら取り付け可能な場合が多いです。
これらの基準を満たせばインテリアファンは取り付け可能なので、最小で2~3畳程度の広さがあれば問題ありません。
玄関ホールやリビングの一部など、コンパクトな狭い空間向きの小型インテリアファンもあるので、ぜひ検討してみてください。
シーリングファンの効果で吹き抜けを快適に
シーリングファンは空気を攪拌して空調効率をアップさせるだけでなく、インテリア面でもおしゃれで素敵ですよね。
取り付け長さや寸法を守れば小さいスペースでも取り付け可能なので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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