木の家の後悔・デメリット7選│防ぐ7つの対策も解説、確認したい木の家のメリットもご紹介

木の家の後悔・デメリット7選│防ぐ7つの対策も解説、確認したい木の家のメリットもご紹介

木の家は自然素材の温もりや快適性を得られることから多くの方に選ばれていますが、実は建てた後に「思っていたより維持費がかかる」「災害時の耐久性が心配」と後悔やデメリットを感じる意見も、SNSなどで聞かれます。

そこで本記事では、木の家にありがちな後悔やデメリットを7つ整理するとともに、防ぐための具体的な対策や、木の家ならではのメリットも解説します。

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木の家を建てて感じる可能性のある後悔・デメリット7選

木の家を建てて感じる可能性のある後悔・デメリット7選

木の家には多くの魅力がある一方で、以下のように実際に住んでみて「想定外だった」と感じる点も少なくありません。

  • 災害時の耐久性に不安が残る
  • 耐火性について不安を感じる
  • 塗装や補修、防蟻処理などメンテナンス費用を要する
  • 選ぶ木材によっては建築費用が高くなる
  • 経年変化によって見た目が変化する
  • 湿気やシロアリの影響が気になる
  • 資産価値の低下が気になることがある

中でも注意したい点は「耐久性」と「メンテナンス」に関することです。

地震や台風など災害時の被害を心配する声は根強く、特に木造住宅の耐火性について不安を抱く方は多く見られます。

 

また、木材は湿気やシロアリの影響を受けることがあり、定期的な塗装や防蟻処理が必要です。

適切な点検やメンテナンスを怠ると劣化が早まり、修繕費用が膨らむ可能性があります。

建てる前にデメリットを把握し、適切な対策を講じることが後悔を防ぐ第一歩となります。

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木の家の後悔を防ぐ、具体的な対策を解説

木の家の後悔を防ぐ、具体的な対策を解説

【事例詳細】我孫子市 我孫子の家離れ(設計:堀部安嗣建築設計事務所)

木の家のデメリットは事前に理解し、適切な工夫を取り入れることで対策は可能です。

後悔を防ぐためにはどうすればよいのか、具体的な7つの対策をご紹介します。

  • 住まいの耐震性を高める対策を導入する
  • 延焼ラインを避ける、耐火性のある建材を利用する
  • メンテナンスに配慮した設計、資金計画を立てる
  • 間取りによって利用する建材を使い分ける
  • 定期的な点検と処理を導入する
  • 経年変化を楽しむ、定期メンテ、建材を使い分ける
  • 認定制度の利用、定期的なメンテナンスで状態を保全する

住まいの耐震性を高める対策を導入する

木造住宅でも工夫次第で高い耐震性を確保できます。

具体的には、以下のような対策が効果的です。

  • 耐震等級2以上を満たす仕様にする
  • 筋交いや耐力壁の配置を最適化する
  • 接合部を金物でしっかり補強する
  • 揺れを吸収する制震ダンパーを導入する
  • 地盤調査を行い、適切な基礎工事を採用する

こうした対策を組み合わせることで、地震時の建物の変形を最小限に抑え、繰り返しの揺れにも耐えられる木造住宅を実現可能です。

延焼ラインを避ける、耐火性のある建材を利用する

延焼ラインを避ける、耐火性のある建材を利用する

【引用】国土交通省 建築基準法の一部を改正する法律案

防火地域や準防火地域で木造住宅を建てる場合、延焼ラインを避けること、また防火構造の建材を用いることが求められます。

外壁に防火サイディングや耐火認定を受けた木材を採用する、屋根や軒天に不燃材を使うといった工夫も有効です。

また、隣家との距離が近い都市部では、延焼を防ぐために窓ガラスを網入りや耐火仕様にすることもポイントです。

適切な防火仕様にすることで、木の質感を活かしつつも火災のリスクを抑えることができます。

▶︎関連コラム:準耐火構造とは?省令準耐火との違いも紹介

メンテナンスに配慮した設計、資金計画を立てる

木の家の後悔を防ぐ、具体的な対策を解説:メンテナンスに配慮した設計、資金計画を立てる

【事例詳細】I様邸(設計:環境創作室 杉)

木の家は塗装や防蟻処理など定期的なメンテナンスが欠かせません。

将来的な補修費用を見込んで資金計画を立てると、急な出費で後悔するリスクを防げます。

外壁や屋根は足場を組みやすい設計にする、メンテナンスしやすい素材を選ぶなど、お手入れに配慮した工夫も大切です。

初期の設計段階から「長期的な維持」を見越して計画を立てておけば、安心して住み続けられる木の家を実現できます。

▶︎関連コラム:やってはいけない屋根の形とは?理由、後悔を避ける屋根の形のポイントを解説

間取りによって利用する建材を使い分ける

木の家の後悔を防ぐ、具体的な対策を解説:間取りによって利用する建材を使い分ける

【事例詳細】S様邸

木材は種類ごとに耐久性やコストが異なりますので、間取りや用途に応じて使い分けることが有効です。

リビングや外観に見える部分には質感の高い無垢材を、収納や下地部分にはコストを抑えた合板を用いるなど、メリハリを付けることで費用を抑えつつ満足度を高められます。

場所ごとの性能とコストバランスを考慮した選択をすることで、デザイン性と経済性を両立させ、木の家の後悔を防ぐことにつながります。

▶︎関連コラム:おしゃれなデザインの木の家│外観・内装のアイデアを16の事例とともにご紹介

定期的な点検と処理を導入する

湿気やシロアリ対策として、定期的な点検と適切な処理を行うことも想定しましょう。

床下の換気状態をチェックし、防蟻処理を数年ごとに行えば被害を未然に防げます。

また、雨漏りや外壁のひび割れなど小さな不具合も放置せず、早めに修繕することが長寿命化のポイントです。

専門業者による定期点検を取り入れることで、自分では気付きにくい劣化も発見でき、安心して木の家に住み続けられます。

▶︎関連コラム:手入れが大変で後悔?無垢材の家のデメリットと解決策まとめ|納得のいく新築住宅に

経年変化を楽しむ、定期メンテ、建材を使い分ける

木の家の後悔を防ぐ、具体的な対策を解説:経年変化を楽しむ、定期メンテ、建材を使い分ける

【事例詳細】大網白里市 O様邸(設計:ユウ建築設計室)

木材は経年変化によって色味や質感が変わる特性があります。

これをデメリットと捉えるのではなく、住まいと共に味わいを増す魅力として楽しむことも一つの考え方です。

外装材や内装材は耐久性の高い木材と組み合わせ、適切な塗装やメンテナンスを行うことで劣化を防ぎつつ風合いを保てます。

素材ごとの経年変化を理解し、デザインに反映させることで「古くなる」ではなく「味わいが深まる」家づくりが可能になります。

▶︎関連コラム:自然素材の家で「一生もの」の住まいを|建築家と作る注文住宅

認定制度の利用、定期的なメンテナンスで状態を保全する

木造住宅について「長期優良住宅」や「住宅性能表示制度」といった認定を利用することで、一定の性能基準やメンテナンス計画が保証されます。

これにより将来的な資産価値の低下を防ぎ、安心して住み続けることができます。

また、定期点検や計画的な修繕を実施することで、木材の劣化を抑え長寿命化を図ることも可能です。

認定制度を活用することで客観的な安心感も得られますので、後悔の少ない住まいを実現できます。

木の家に住む、7つのメリットも確認

木の家に住む、7つのメリットも確認

【事例詳細】千葉市緑区 わかな造園古民家(設計:かしの木設計事務所)

木の家には、他の構造では得られない独自の魅力があります。

自然素材ならではの心地よさに加え、デザイン性やコスト面での利点もあり、長期的に快適に暮らせる選択肢といえます。

  • 自然素材ならではの快適性(断熱性・調湿・香り)
  • 温かみのあるデザイン、質感
  • 経年変化で優れた質感に変化する
  • 構造体が軽量で地震に強い
  • 新築、リフォーム時の間取りの高い自由度
  • 他の構造と比較してコストパフォーマンスが高い
  • 再生可能建材でエコな暮らしに

特に注目するべきは「快適性」と「自由度」です。

木材は断熱性が高く、また湿気の吸放湿による調質機能、心地よい香りによるリラックス効果など、住環境を高める複数の機能を持っています。

また、軽量な構造は地震の揺れに強く、間取りの変更やリフォームの柔軟性が高いなど、構造体としてのメリットも見込めます。

▶︎関連コラム:建築家が設計したおしゃれな木の家に暮らす|間取りやデザインのアイデア

まとめ|木の家の後悔・デメリットは事前対策が重要

まとめ|木の家の後悔・デメリットは事前対策が重要

【事例詳細】改修工事

木の家は、自然素材の快適性や温かみのあるデザイン、コスト面での魅力など多くのメリットを持つ一方で、災害時の耐久性や耐火性、湿気やシロアリ対策、メンテナンス費用といった課題もあります。

しかし、デメリットは事前の知識と適切な対策を講じることで防ぐことは可能です。

耐震性や耐火性を高める設計、定期的な点検やメンテナンス計画を取り入れれば、安心して長く暮らせる住まいとなります。

木の家を選ぶ際は、お伝えした特徴を把握し対策を建てられる、経験豊富な設計者に依頼することが重要です。

 

かしの木建設では、自然素材を活かしつつ耐震性・耐久性に優れた設計をご提案しています。

千葉県・東京23区で木の家を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

▶かしの木建設と一緒に家を建てる【建築家一覧】

▶かしの木建設が建てた【施工事例一覧】

著者情報

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
本コラムのコーナーでは、住まい手に役立つ家づくりの情報を発信しています。

【資格・許可】
千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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