建築家住宅はどんな家?メリット・デメリットや予算、「住みにくい」を避けるポイント解説

建築家住宅はどんな家?メリット・デメリットや予算、「住みにくい」を避けるポイント解説

「建築家住宅」という言葉に、デザイン性の高い住まいへの憧れを持つ方は少なくありません。

建築家に依頼すると、実際にどんな家が完成するのか、費用はどの程度かかるのか、といった疑問を持つ方もいます。

一方で「建築家の家は住みにくい」という声を目にして不安を感じることもあります。

本記事では、こうした疑問や不安を解消するために、建築家住宅のメリット・デメリットといった特徴や予算の目安について、実例を交えて解説します。

このコラムで分かること

  • 建築家が設計した住まいの実例が分かります
  • 狭小地や変形地、旗竿地など、一般的に悪条件の土地でも、設計力でカバーは可能です
  • 設計料が別途発生することや打ち合わせの回数が多くなることなど、デメリットと捉えられるポイントもあります
  • 建築家の家で問題視される「住みにくさ・予算超過・打ち合わせの長期化」といった後悔ポイントには対策があります

目次
■建築家住宅とは|建築家に依頼する家づくりの特徴
■建築家住宅の実例|どんな家ができるのか
■建築家に依頼するメリット・デメリット
■気になる、建築家と建てる家の予算
■建築家と建てる家に関するQ&A
■まとめ|建築家との家づくりで、デザインと暮らしやすさの両立を目指す


建築家住宅とは|建築家に依頼する家づくりの特徴

建築家住宅とは|建築家に依頼する家づくりの特徴

【事例詳細】T様邸(設計:手嶋保建築設計事務所 写真:有賀 傑)

建築家住宅とは、建築家に設計を依頼して建てる住宅を指します。

規格化された家を建てるハウスメーカーとは異なり、施主の要望を細部まで反映した、オーダーメイドな家ができる点が特徴です。

建築家とハウスメーカー・工務店単独発注との違い

建築家が建てる家とハウスメーカー・工務店それぞれ単独に発注する家との主な違いは、以下のとおりです。

比較項目 建築家 ハウスメーカー 工務店
設計の自由度 完全自由(ゼロから設計) 制限あり(規格から選択)
自由(会社ごとに幅あり)
契約形態 設計・施工が別(2社と契約) 設計から施工まで一括(1社)
設計から施工まで一括(1社)
現場監理 建築家が施主目線で監理 自社の社内基準で管理
自社の現場監督が管理
費用感 設計料(10〜15%)が別途必要 広告費・開発費が含まれ高め
中間マージンが少なく割安
工期 長い(1年前後) 短い(約3〜5ヶ月)
普通(約4〜6ヶ月)

※一般的な特徴の例で、依頼する会社によって正確な特徴は異なります。詳しくは検討中の会社にご確認ください。

建築家に依頼する家づくりの基本的な流れ

建築家に依頼する家づくりは、施主のライフスタイルに合わせたゼロからの設計提案と、第三者視点による現場監理が特徴です。

具体的には、以下のような流れで家づくりが進行します。

  • ヒアリング・相談:家族構成や理想のライフスタイル、予算や敷地条件を共有する
  • 基本設計・プラン提案:ヒアリングを基に、間取りやデザインの原案を提示する
  • 詳細設計・実施設計:設備や素材など細部まで仕様を定め、見積もり用の資料も作成する
  • 施工会社の選定・見積もり調整:工務店などに見積もりを依頼し、予算に合わせた仕様調整や依頼会社の選定を実施する
  • 工事着工・監理:工務店を中心に施工を進め、設計図通りに工事が進んでいるか建築家がチェックする
  • 完成・引き渡し:完了検査を経て、鍵や保証書などの受け渡しを行い入居する

なお、建築家と工務店をそれぞれ別途探す場合は、両者の連携がうまくいかず、設計意図が現場に伝わりにくくなることもあります。

このため、建築家と工務店が最初から連携できている体制で家づくりを進めることがスムーズな進行のカギです。

かしの木建設では、「建築家一覧」に記載のとおり、経験豊富な多くの建築家とコラボレーションし、安心して家づくりを進められる体制を整えています。

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建築家住宅の実例|どんな家ができるのか

建築家住宅の実例(1)外観

「実際にどんな家ができるのか」は、建築家住宅を検討する方が特に気になるポイントです。

かしの木建設が手がけてきた施工事例の中から、建築家と二人三脚で設計・施工を手がけた実例を紹介します。

上の写真は「奥野公章建築設計室」が設計を手がけた住まいです。

敷地まわりの植栽と馴染むように、落ち着いた平屋建ての家が鎮座します。

建築家住宅の実例(1)内装

広々とした敷地と平屋の特徴を活かし、南北方向に光や風が通り抜けるよう配慮された設計が魅力的です。

【事例詳細】H様邸(設計:奥野公章建築設計室 写真:中山保寛)

 

建築家住宅の実例(2)外観

また、こちらは「堀部安嗣建築設計事務所」が手がけたお住まいです。

ハイタイプの引き戸・窓に沿うように抑えられた屋根が重厚感を感じさせる外観です。

建築家住宅の実例(2)内装

屋根の形に沿うように設計された高天井や、広い庭が見えるよう配慮された大きな開口部が開放感を演出します。

暖炉を中心に想定された各種動線への配慮にも注目です。

【事例詳細】H様邸(設計:(有)堀部安嗣建築設計事務所)

 

建築家住宅の実例(3)外観

「アーツ&クラフツ建築研究所」が設計したお住まいは、土地の条件を活かした郊外型住宅としての事例です。

山林が見渡せる箇所に広くデッキを設け、リビングと外を延長線上に結んでいます。

建築家住宅の実例(3)内装

ダイニングキッチンとデッキも至近になるよう設計、アウトドアを楽しむとき、日常的な食事をとるとき、外との動線が短く高い利便性を誇ります。

【事例詳細】市原Mさんち(設計 アーツ&クラフツ建築研究所)

 

ご紹介した事例から分かるように、建築家に依頼して家を建てることで、施主の要望と土地の個性を反映した唯一の住まいを実現可能です。

▶︎関連コラム:建築家の家の間取りを解説|住みにくいのは本当?

建築家に依頼するメリット・デメリット

都市部で建てた建築士設計の家、

【事例詳細】K様邸(設計:一級建築士事務所KAKINOKI)

建築家の建てる家には、理想を実現できる点やデザイン性が高い点など、魅力がある一方で注意したいポイントもあります。

依頼する前に、どちらも確認しておきましょう。

建築家に依頼するメリット

建築家に依頼する、主なメリットは以下の6つです。

  • 施主のライフスタイルに合う理想の住まいを実現できる
  • デザイン性の高い唯一無二の家を建てられる
  • 狭小地や変形地、旗竿地など条件の難しい土地でも設計力でカバーできる
  • 自然素材など、特殊な建材や工法を採用できる
  • 施工会社とは異なる視点から現場監理を依頼できる
  • 費用をかける箇所と節約する箇所の配分を自由に設定できる

建築家に依頼するデメリット

一方で、建築家に依頼するうえで事前に把握しておきたいデメリットは、以下のとおりです。

  • 設計料が別途発生するため、総額が高くなる傾向がある
  • こだわりを反映するため、打ち合わせの回数が多くなり、設計にも時間を要する
  • 建築家側のこだわりと施主側のこだわりが食い違うことがある
  • モデルハウスがないケースが多く、完成のイメージを想像しづらい

「住みにくい」「思っていたのと違う」を防ぐための対策

建築家との家づくりで後悔が生まれる原因の多くは、事前のすり合わせ不足や進め方の認識違いにあります。

よく挙げられるデメリットも、適切なアプローチや体制選びによって解消が可能です。

後悔しやすいポイント
解消するための対策
設計料が別途発生し、総額が高くなる傾向がある
  • こだわる部分と削る部分のメリハリをつけ、総予算内でコントロールする
  • ハウスメーカーのような広告費や維持費がかからない分を考慮する
  • 建築家による工事見積もりの精査や減額調整を活用する
  • 将来の修繕費や土地の造成費用まで含めたトータルコストで判断する
こだわりを反映するため打ち合わせが多く、設計に時間を要する
  • 家族で「譲れない条件」や好みの写真、メモを事前にまとめ、初期設計の迷走を防ぐ
  • 入居希望日から逆算したスケジュールを作成し、決定期限を明確にする
  • 連携している体制の建築士(または工務店)を選び、施工性や見積もりの確認を同時並行で進める
建築家側のこだわりと施主側のこだわりが食い違うことがある
  • 「作品づくり」優先ではなく、施主の暮らしに寄り添う対話重視の建築家を選ぶ
  • 生活動線、収納量、掃除のしやすさなど、実用面の要望を遠慮なく伝える
  • 提案の意図を確認し、納得できない点は妥協せず修正を求める
モデルハウスがないケースが多く、完成のイメージを想像しづらい
  • 平面図だけでなく、立体模型や3Dパースの作成を依頼して空間を把握する
  • 手がけた実例の完成見学会に参加し、質感や広さを体感する
  • OB施主宅の訪問機会を活用し、実際の住み心地や家具配置のバランスを参考にする

 

建築家に依頼するうえで最も重要なポイントは、施主と建築家の相性が合うことです。

かしの木建設では、複数の設計士と継続して注文住宅を建てていますので、施主のライフスタイルやデザインと相性のよい建築家をご紹介できます。

どんな建築家と協働しているのか、どんな家を建てられるのか、気になる方はお気軽にご相談ください。

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気になる、建築家と建てる家の予算

建築家住宅の実例(4)外観

【事例詳細】E様邸(設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE(株))

建築家に家づくりを依頼する場合、一般的な住宅会社(ハウスメーカーなど)とは費用の発生の仕方や予算配分の自由度が異なります。

費用が変動する要因の代表的なものは以下のとおりです。

費用項目
変動要因の目安
設計料
工事費の一定割合で設定されるケースが多く、依頼する建築家や設計内容によって変動する
土地条件による追加費用
土地の形状が特殊な場合や構造上の工夫が必要な場合、設計にかかる時間や費用が増えることがある
素材費(無垢材・漆喰など)
無垢材や漆喰といった自然素材を使う場合、種類や使用量によって素材費が変わる

 

予算オーバーを防ぐために、事前に以下のポイントについて確認しておきましょう。

  • 建物本体費だけでなく、外構費・諸経費・税金を含めた「支払総額の限界値」を最初に共有する
  • 施工会社の見積もりが予算を超えた際、無償で減額案の作成や図面修正を行うかを取り決める
  • 地盤改良、高低差処理、給排水引き込み、狭小道路による小運搬費などの概算を設計初期に把握する

▶︎関連コラム:憧れの建築家と創る家|気になる設計費用は?やっぱり高いの?~相場紹介

建築家と建てる家に関するQ&A

建築家と建てる家に関するQ&A

建築家と家を建てることについて、疑問が生じることがあります。

中でも頂くことの多いご質問にお答えします。

Q:建築家と工務店、どちらに先に相談すればよいですか?

A:どちらに相談しても問題はありませんが、両者の連携について早い段階で確認することが重要です。

連携がうまくいかないと、設計意図が現場に伝わりにくくなり、仕上がりに影響することがあります。

建築家と工務店が最初から連携している窓口であれば、役割分担の調整に時間をかけずに進めやすくなります。

Q:狭小地や変形地でも建築家に相談できますか?

A:狭小地や変形地、旗竿地など、一般的な住宅会社では対応が難しいとされる土地だからこそ、建築家の設計力を活かせる可能性があります。

土地の特性を踏まえた間取りや構造の工夫によって、限られた条件でも快適な住まいを実現しやすくなるためです。

まずは土地の条件を具体的に伝え、実現できるプランについて相談することが第一歩になります。

まとめ|建築家との家づくりで、デザインと暮らしやすさの両立を目指す

建築家との家づくりで、デザインと暮らしやすさの両立を目指す

【事例詳細】I様邸(設計:泉幸甫建築研究所)

建築家の建てる家は、施主の要望や土地の個性を反映した住まいになりやすい一方で、費用や設計にかかる時間など、注意が必要な点もあります。

デメリットを最小限に抑えるうえで欠かせないのは、建築家・工務店と施主のフィーリングが合うこと、そして建築家と工務店が日常的に連携している共同体に依頼することです。

特に連携の有無については外からは分かりづらいですので、ホームページ上の施工事例などを確認し、建築家が設計している家を明確に分けている会社に依頼することがおすすめです。

東京23区や千葉県で建築家が建てる家に興味をお持ちの方は、建築家との連携体制を整えている、かしの木建設へご相談ください。

▶かしの木建設と一緒に家を建てる【建築家一覧】

▶かしの木建設が建てた【施工事例一覧】

著者情報

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社

かしの木建設株式会社は、予算や設計、コンサルタント業務を含む建築・住宅工事に50年以上の実績があります。
本コラムのコーナーでは、住まい手に役立つ家づくりの情報を発信しています。

【資格・許可】
千葉県知事許可 県知事許可 建築工事業(特-29)第44199号
土木・とび土木工工事業(般-29)第44199号
大工工事業(般-29)第44199号

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